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滋賀の小さな会社の会議の進め方|決まらないのは1枚がないから

2026.10.07 · 読む時間 約9分 · 木下スタジオ 木下貴博

滋賀の小さな会社の会議の進め方|決まらないのは1枚がないから

滋賀で小さな会社をしていると、「1時間話したのに、結局なにも決まらなかった」という会議に覚えがある方は多いと思います。会議の進め方を改善するいちばんの近道は、話し方を変えることではなく、会議の前に“1枚”を用意することです。この記事では、目的・決めること・次にやることを1枚にまとめる方法、誰が決めるかの決め方、会議の終わり方を順にお話しします。最後に、それナル?で会議の進め方を手伝うときの料金もまとめています。

会議が決まらない原因は、人ではなく「形」にあることが多い

会議がまとまらないと、「あの人が話を広げるから」「誰も意見を言わないから」と、人のせいにしたくなります。でも、話を聞いてみると、原因はもっと手前にあることが多いです。

たとえば、こんな会議です。集まった時点で、何を決める会議なのかがはっきりしていない。話しているうちに、別の話題に移っていく。最後に「じゃあ、また考えておきましょう」で終わる。翌週、同じ話をもう一度する。

これは、出ている人の問題というより、会議の形の問題です。何を決めるのかが紙に書かれていないと、人はそれぞれ自分が気になっていることを話します。それは自然なことです。

決まらない会議

  • 議題は「〇〇について」だけ
  • 決めることが書かれていない
  • 誰が決めるかが分からない
  • 終わりの時間になったら終わる
  • 次に誰が何をするかが残らない

決まる会議

  • 目的が1行で書いてある
  • 決めることが、問いの形で並んでいる
  • 決める人が、最初から分かっている
  • 決まったら、時間前でも終わる
  • 次にやること・人・期限が1枚に残る

図1 決まらない会議と、決まる会議。ちがいは話し方より「形」

小さな会社ほど、形がないまま進みやすい

人数が少ない会社では、会議といっても社長と数人で話す、ということが多いでしょう。顔を合わせる機会も多いので、わざわざ形を作らなくても話せてしまいます。だからこそ、気づくと同じ話を何度もしている、ということが起きやすいのです。

逆に言えば、人数が少ないほど、形を整えた効果はすぐに出ます。決める人も、動く人も、すぐ近くにいるからです。家族や長く一緒に働く人で回している会社なら、なおさらです。

会議の資料は1枚:目的・決めること・次にやること

では、何を用意すればいいのか。それナル?では、会議ごとに1枚の紙を作ることをおすすめしています。会議の資料を何十枚も用意する必要はありません。むしろ、1枚に収まらない会議は、決めることが多すぎるサインです。

1枚に書くことは、大きく分けて3つです。

01

目的

この会議が終わったとき、何が変わっていればいいか。1行で

02

決めること

「AにするかBにするか」のような問いの形で。多くても3つまで

03

次にやること

会議のあと、誰が・何を・いつまでに。空欄で用意しておく

図2 会議の1枚に書く3つのこと

目的は「終わったときの状態」で書く

目的を書くとき、「新商品について話し合う」と書いてしまいがちです。でも、これでは話し合えば目的を果たしたことになってしまいます。

そうではなく、「新商品のチラシを、どのお客さんに向けて作るかが決まっている」のように、終わったときの状態で書きます。こう書くと、会議の最後に「目的は果たせたか」を確かめられます。

決めることは「問い」の形にする

決めることは、答えられる問いの形で並べます。「チラシの件」ではなく、「チラシは店頭に置くか、ポスティングするか」。「価格の件」ではなく、「価格は今のままか、上げるか」。

問いの形になっていると、話がそれたときに「いまの問いに戻りましょう」と言いやすくなります。決めることが4つ以上あるなら、会議を分けるか、決めなくていいものを外します。

次にやることは、空欄で用意しておく

3つめの「次にやること」は、会議の前には空欄です。でも、欄だけは最初から用意しておきます。欄があると、会議の最後に必ずそこを埋めることになります。「誰が」「何を」「いつまでに」の3つの列を作っておくと、あいまいなまま終わるのを防げます。

会議の1枚に入れるもの

  • 会議の名前と日時、出る人
  • 目的:終わったときの状態を1行で
  • 決めること:問いの形で3つまで
  • 決める人:問いごとに1人
  • 時間割:問いごとのおおよその時間
  • 次にやること:誰が・何を・いつまでに(空欄)

図3 会議の1枚のチェックリスト

バス会社が社内に配る方針説明の資料のデザイン見本。1枚に図を1つだけ置き、文は図の説明に徹している
制作例(見本):バス会社が社内に配る方針説明の資料。1枚に図を1つだけ置いて、文は図の説明に徹しています。会議の1枚も、詰め込まないことがいちばん大切です。

誰が決めるかを、会議の前に決める

会議が決まらない理由として、とても多いのが「誰が決めるのか分からない」ことです。みんなで話し合っているうちに、全員が賛成するまで決められない空気になる。あるいは、社長がいないから決められない。こうなると、何度集まっても前に進みません。

そこで、1枚の「決めること」の横に、問いごとに決める人を1人書いておきます。

意見は全員から、決めるのは1人

決める人を1人にするといっても、ほかの人の意見を聞かないという意味ではありません。意見は全員から出してもらいます。そのうえで、最後に決めるのは1人。この順番を最初に共有しておくと、話し合いが落ち着きます。

決める人は、いつも社長である必要はありません。チラシの言葉なら販売の担当、作業の手順なら現場の責任者。問いの中身にいちばんくわしく、結果に責任を持つ人が決めるのが自然です。

ポイント決める人がその場にいない会議は、決める会議にはなりません。その場合は「材料をそろえる会議」と名前を変えて、目的も「決める人に出す案が2つに絞れている」のように書き直します。会議の目的を正直に書くと、出る人の気持ちも楽になります。

決めた理由も、一言残す

決まったことの横に、なぜそう決めたかを一言書いておきます。あとから「なんでこうなったんだっけ」となったとき、理由が残っていれば、同じ話し合いをくり返さずに済みます。

会議の進め方を改善する:1枚は前の日に配る

会議の進め方を改善するとき、最初に試してほしいのがこの準備です。1枚を作ったら、会議の当日ではなく、前の日までに出る人へ配っておきます。当日その場で配ると、みんなが読み終わるまで話が始まりません。読みながら考えるので、意見もまとまりにくくなります。

前の日に配っておけば、出る人は「この問いについて、自分はどう思うか」を少し考えてから集まれます。会議の時間は、考える時間ではなく、決める時間になります。

1枚を書くのは、会議を開く人

1枚を書くのは、会議を開こうと言い出した人です。いちばん決めたいことがある人が書くと、目的がぶれにくくなります。慣れないうちは、書くのに時間がかかるかもしれません。でも、1枚が書けないときは、まだ会議を開く準備ができていない、ということでもあります。その場合は、決める人と2人で15分話すほうが早いこともあります。

時間割は、問いごとに区切る

決めることの横に、おおよその時間を書いておきます。「1つめの問いに20分、2つめに15分」のように。時間が来ても決まらなければ、その問いはいったん横に置き、次の問いに進みます。全部の時間を1つめの問いに使ってしまい、大事な2つめが話せなかった、ということを防げます。

はじめ:目的を読む短く
決めること(問いごとに区切る)いちばん長く
終わり方:次にやることを埋める必ず残す

図5 会議の時間の割り振り(目安)。終わり方の時間を先に取っておく

ここで大切なのは、終わり方の時間を先に取っておくことです。話が盛り上がると、最後の数分は消えがちです。でも、その数分がないと、会議で決めたことが次の行動につながりません。

会議の終わり方で、次の1週間が変わる

会議の終わり方は、始め方と同じくらい大切です。終わりの時間が来たから解散、では、決まったことも決まらなかったことも、ぼんやりしたまま残ります。

それナル?では、会議の最後の数分を「終わり方」に使うことをすすめています。

  1. 目的に戻る1行目を読み上げる
  2. 決まったこと問いごとに答えを読む
  3. 決まらなかったこと次はいつ・誰が決めるか
  4. 次にやること誰が・何を・いつまでに
  5. 1枚を配るその日のうちに

図4 会議の終わり方の5つの手順

決まらなかったことも、はっきりさせる

すべての問いが決まるとは限りません。それは悪いことではありません。大事なのは、決まらなかったことを「決まらなかった」とはっきりさせることです。そのうえで、次はいつ、誰が決めるのかを書いておきます。そうすれば、次の会議が自然に決まります。

1枚は、その日のうちに配る

埋まった1枚は、その日のうちに出た人全員に配ります。紙でも、写真でも、チャットでも構いません。会議に出られなかった人にも同じものを渡します。全員が同じ1枚を見ている状態を作るのが目的です。

決めたはずのことが翌週に消えてしまうのは、多くの場合、記録が残っていないか、人によって覚えていることが違うからです。1枚が残っていれば、次の会議はその1枚を見るところから始められます。

滋賀の小さな会社でよくある会議と、1枚の使い方

滋賀の会社の相談を受けていると、草津や守山の会社でも、彦根や長浜の会社でも、小さな会社の会議の悩みは似ていると感じます。よくある場面ごとに、1枚の使い方をまとめておきます。

表1 よくある会議と、1枚の書き方
会議目的の書き方決めることの例
朝礼・週の打ち合わせ今週、誰が何を優先するかが分かっている今週いちばん先にやることは何か
販促・チラシの相談誰に、何を、どこで届けるかが決まっている店頭に置くか、配るか/いつまでに配るか
ホームページの見直しいちばん来てほしいお客さんが1人に絞れている直すのは全体か、1ページか
採用の相談どんな人に来てほしいかが言葉になっている求人の文で、いちばん先に伝えることは何か
家族・役員での相談次の一歩と、決める人が決まっている誰が担当して、いつまでに案を出すか

人に見せる資料は、別に作る

会議の1枚は、社内で決めるための紙です。お客さんや取引先、金融機関に見せる資料とは役目が違います。外に出す資料は、読む人が誰かによって、順番も言葉も変わります。社内向けの1枚で決めたことをもとに、見せる資料を作る。この順番にすると、資料づくりで迷いにくくなります。スライドを読みやすくするコツは、パワポの資料を読みやすくするで書いています。

鉄工所が採用で渡すカルチャーデッキのデザイン見本。1920×1080の実寸で組み、見出しは明朝、中身はゴシック
制作例(見本):鉄工所が採用で渡す資料。社内で決めたことを、外の人が読む順番に組み直したものです。

デザインの前に、決めることを決める

チラシやホームページを作るとき、デザインの直しが何度も続くことがあります。その原因をたどると、デザインの良し悪しより先に、「誰に向けたものか」「誰が決めるか」が社内で決まっていないことが多いです。デザインを頼む前に、会議の1枚で決めておくと、直しの回数も減りやすくなります。この考え方は体験設計とは?でもくわしく書いています。

滋賀で会議の進め方を頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方

それナル?は、木下スタジオ(滋賀・木下貴博)の小さい入口です。チラシやホームページだけでなく、作るものが決まる前の、会議の進め方から相談を受けています。いつもの会議を見せていただき、目的を言葉にし、1枚にまとめ、当日の進行までします。慣れたら社内だけで回せるように、1枚の雛形もお渡しします。

表2 会議の窓口の料金(税抜)
1時間の相談5,000円(オンライン。画面を見ながら)
会議1回の設計+進行20,000円〜(決めることの整理から、その場の進行まで)
月ごとの伴走40,000円/月(月2回の打ち合わせ+その間の相談)

窓口は1人で、聞き取りから当日の進行まで同じ人が担当します。値段は先に全部出し、上がるときはその理由も先にお伝えします。作った1枚や雛形のデータはお渡しします。打ち合わせは基本オンラインで、必要なときは伺います。くわしくは会議の窓口に、決まったことを資料にするときは社内資料の窓口に、料金の一覧は料金ページにまとめています。

会議の資料は、本当に1枚で足りますか?

決めるための会議なら、1枚で足りることが多いです。目的・決めること・次にやることの3つが1枚に収まらないときは、決めることが多すぎるサインです。会議を分けるか、今回決めなくていいものを外します。くわしい材料が要る場合は、1枚の後ろに参考として付けます。

会議の目的は、どう書けばいいですか?

「〇〇について話し合う」ではなく、「会議が終わったとき、何が決まっていればいいか」の状態で書きます。たとえば「新商品のチラシを、どのお客さんに向けて作るかが決まっている」。こう書くと、最後に目的を果たせたかを確かめられます。

決める人がいつも社長だと、意見が出にくいのですが。

問いごとに、決める人を変えてみてください。チラシの言葉なら販売の担当、手順なら現場の責任者のように、中身にいちばんくわしい人が決めます。「意見は全員から、決めるのは1人」と最初に共有しておくと、話しやすくなります。

デザインの話でなくても相談できますか?

できます。それナル?の会議の窓口は、形を作る前の決め方・進め方の相談です。1時間の相談(5,000円・税抜)から、会議1回の設計+進行(20,000円〜)、月ごとの伴走(40,000円/月)まであります。

小さな会社でも頼めますか?

頼めます。人数が少ないほど、決める人も動く人も近くにいるので、会議の形を整えた効果がすぐに出やすいです。まずはLINEかフォームで一言送ってください。24時間以内(土日祝は翌営業日)にお返事します。見積りは無料です。

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