滋賀で問い合わせが来るホームページは“道筋”で決まる
「ホームページはあるのに、問い合わせが来ない」。滋賀の小さな会社やお店で、とてもよく聞く悩みです。デザインが古いから、と考えて作り直したくなりますが、原因は見た目でないことが多いです。多くの場合、開いた人が問い合わせまで「たどり着けない」ことが原因です。この記事では、スマホで開いた人がたどる道筋を順に見て、どこで離れているか、どこを直せばいいかを説明します。作り直す前に、まず確かめてほしいことです。
問い合わせは「道筋」の終わりにある
問い合わせは、ある日とつぜん来るものではありません。ホームページを開いた人が、いくつかの段を上って、最後にたどり着くものです。
たとえば、こんな順です。
- 開く検索や地図から、スマホで
- 分かる何の会社か・どこにあるか
- 安心する料金・実績・人の顔
- 決める聞いてみよう、と思う
- 連絡するボタンを押して、送る
図1 ホームページを開いてから問い合わせるまでの道筋
どれか1つの段が欠けると、人はそこで帰ります。見た目がきれいでも、「何の会社か分からない」「料金が見つからない」「連絡のボタンがない」なら、問い合わせは来ません。
反対に、見た目がふつうでも、この道筋がまっすぐなら問い合わせは来ます。だから、作り直しを考える前に、道筋のどこが切れているかを見るのが先です。
ホームページのどこで人が離れているかを見る
道筋のどこで人が離れやすいかには、だいたいの傾向があります。下の図は、小さな会社のホームページで「ここで帰られやすい」場所を、重さの順に並べた目安です。
自分のホームページで確かめる方法は、むずかしくありません。家族や知り合いに、スマホで開いてもらいます。そして「ここに問い合わせるとしたら、どうする?」と聞いて、黙って見ていてください。
指が止まったところ。戻るボタンを押したところ。「料金はどこ?」と口にしたところ。そこが、道筋が切れている場所です。
アクセス解析があれば、それも見る
アクセス解析(どのページが何回見られたかを数える仕組み)を入れているなら、問い合わせページが見られている回数を見てください。トップは見られているのに、問い合わせページがほとんど見られていないなら、途中で切れています。
問い合わせページは見られているのに送信が少ないなら、フォームの中に原因があることが多いです。
問い合わせが来るホームページは、最初の画面に3つを置く
スマホでホームページを開いて、指で動かす前に見える範囲。これを「最初の画面」と呼びます。ここで「自分に関係がある」と思えないと、人はすぐ帰ります。
最初の画面には、次の3つを置いてください。
何をしている会社か
「金属加工の会社です」「草津の整体院です」のように、1行で。会社のスローガンより先に、何屋さんかを言います。
どこで・誰に向けてか
地域名と、どんな人のための仕事か。「大津市内の戸建てのリフォーム」のように書くと、関係のある人が残ります。
どう連絡するか
電話・LINE・フォームのどれかへのボタン。最初の画面から、もう押せるようにしておきます。
大きな写真やきれいな言葉は、この3つのあとで構いません。写真が主役のホームページでも、この3つが小さく入っているだけで、帰る人は減ります。

「何の会社か」は、写真でも伝えられる
上の例では、加工の現場の写真を最初に大きく置いています。文字で説明する前に、写真を見ただけで「ものを作っている会社だ」と分かります。
文字でも写真でもいいので、開いて1秒で「何屋さんか」が分かること。それが最初の画面のいちばんの仕事です。
地図から来た人には、場所と営業時間を
お店の場合、ホームページを開く人の中には、地図アプリから来る人もいます。「彦根 ランチ」「守山 整体」のように、地名で探して見つけた人です。この人たちが知りたいのは、「今日やっているか」「どこに停めればいいか」です。
営業時間、定休日、駐車場の有無。この3つは、ページの奥ではなく、上のほうか、すぐ下にまとめて置いてください。せっかく行く気になった人が、営業時間を探して帰ってしまうのはもったいないことです。
地図アプリのお店の情報と、ホームページの情報が食いちがっていないかも確かめてください。どちらかが古いと、お客さんはどちらを信じていいか分からなくなります。地図での見つけられ方は「地図の検索で見つけてもらう基本」でくわしく書いています。
料金は「だいたい」でも出す
図2で、料金が見つからないことも、離れやすい場所に入れました。料金は、内容によって変わるので書きにくい、という声もよく聞きます。
それでも、「〇〇円〜」「だいたい〇〇円から〇〇円」と幅で出すだけで、読む人は安心します。自分の予算で頼めそうかが分かれば、問い合わせる気持ちになりやすいからです。料金の書き方に迷ったら、「何が含まれて、何が含まれないか」を添えると、誤解も減ります。
ボタンの置き方
問い合わせへのボタンのことを、CTA(問い合わせなど、次の行動へのボタン)と呼びます。CTAの置き方ひとつで、道筋はずいぶん変わります。
よくある形
- 問い合わせのボタンが、ページのいちばん下にだけある
- ボタンに「お問い合わせ」としか書いていない
- ボタンと文字の色が同じで、押せるものに見えない
- 電話番号が画像になっていて、押しても電話できない
- 電話・メール・フォームが別々の場所にちらばっている
こうすると届く
- 最初の画面、途中、いちばん下の3か所に置く
- 「無料で見積りを聞く」など、押すと何が起きるかを書く
- ボタンだけ色を変えて、押せるものだと分かるようにする
- 電話番号は文字にして、押すと電話がかかるようにする
- 連絡の方法を1か所にまとめて並べる
図3 問い合わせボタンの、よくある形と直した形
ボタンは「読み終わったところ」に置く
人は、ページを読んでいる途中で「聞いてみようかな」と思います。サービスの説明を読み終えたところ。料金を見たところ。事例を見たところ。
そこで手を伸ばしたときに、ボタンがあること。いちばん下まで戻らせないこと。これが、ボタンの置き方の基本です。
ボタンの言葉は、相手の気持ちに合わせる
「お問い合わせ」という言葉は、少し重く感じる人がいます。まだ頼むと決めていないのに、問い合わせるのは気が引けるからです。
「料金だけ聞いてみる」「空いている日を見る」「LINEで質問する」。押したあとに起きることが小さく見えると、押す人は増えやすくなります。
フォームの項目を減らす
ボタンを押して、フォームまで来た。それでも、ここで帰る人がいます。原因の多くは、項目の多さです。
スマホで、名前・ふりがな・会社名・部署・郵便番号・住所・電話・メール・メール(確認)・問い合わせの種類・内容……と並ぶと、それだけで指が止まります。
フォームを見直すときの確かめごと
- 最初の返事に、本当に必要な項目だけになっているか(名前・連絡先・内容の3つで足りることが多い)
- 住所など、最初の返事に使わない項目を「必須」にしていないか
- 「内容」の欄に、書き方の例が添えてあるか
- スマホで押しやすい大きさになっているか
- 送ったあと「いつまでに返事が来るか」が書いてあるか
- 送れなかったときに、どこが足りないかが分かるか
聞きたいことは、返事のあとで聞けばいい
「住所が分からないと見積りが出せない」ということもあります。でも、それは最初の返事のあとで聞けば間に合います。
フォームは、最初の一言を受け取るためのものです。全部をここで聞こうとしないこと。それだけで、送ってくれる人は変わります。
返事の時間を書いておく
送ったあと、いつ返事が来るのか分からないと、人は不安になります。別の会社にも同じ問い合わせを送るかもしれません。
「2営業日以内にお返事します」のように、フォームの近くに書いておいてください。それナル?では「返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)」と書いています。
LINEの窓口を置く
フォームより先に、LINEで一言送るほうが気楽だ、という人は少なくありません。特に、まだ頼むか決めていない段階の人です。
お店や会社のLINE公式アカウント(お店用のLINEの窓口)を作って、ホームページにボタンを置いておくと、入口がひとつ増えます。
文章を考えなくていい
「料金を知りたいです」の一言で始められます。フォームのようにきちんと書かなくていいので、気が楽です。
写真を送れる
「この看板を直したい」「このチラシのような感じで」と、写真1枚で伝えられます。
やりとりが残る
あとから見返せます。お店の側も、何を聞かれたかを忘れずにすみます。
ただし、LINEだけにするのはおすすめしません。LINEを使っていない人や、会社のパソコンから連絡したい人もいます。電話・LINE・フォームを並べて、相手に選んでもらうのがいちばんです。
それナル?でも、LINE・フォーム・電話の3つを窓口にしています。
作り直す前に、直せるところから
ここまでのことは、ホームページをまるごと作り直さなくても、直せることが多いです。
- 最初の画面の1行を、「何をしている会社か」に書きかえる
- 問い合わせのボタンを、途中にも置く
- 電話番号を、押せる文字にする
- フォームの項目を減らす
- 返事の時間を書く
- LINEの窓口を足す
それでも「最初の画面の作りが古くて、直しようがない」「スマホで見ると崩れている」というときは、作り直しを考える時期です。
直したら、もう一度スマホで確かめる
直したあとは、最初と同じように、家族や知り合いにスマホで開いてもらってください。「ここに問い合わせるとしたら、どうする?」と聞いて、今度は指が止まらずに進むかを見ます。
一度で全部を直そうとしなくて大丈夫です。いちばん止まっていた場所から1つずつ直して、そのたびに確かめる。小さな会社のホームページは、そのほうが早く変わります。

滋賀でホームページを頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方
それナル?は、滋賀の木下スタジオ(木下貴博)が運営する、小さく頼める入口です。大津・草津・守山・彦根など滋賀県内を中心に、京都・大阪・名古屋や全国からのオンラインのご相談も受けています。
それナル?のホームページは、この道筋を先に決めてからデザインに入ります。「誰が、どこで開いて、どこで連絡するか」を決めてから、色や写真を選びます。進め方で決めていることは3つです。
- 窓口は1人:聞き取りから納品まで同じ人が受けます。道筋の話が、途中で見た目だけの話にすり替わりません
- 値段を先に出す:1ページなら19,800円〜(文章と写真をお持ちいただく形)、相談しながらの1ページなら49,800円(打ち合わせ1回・修正2回まで・文章の整理も手伝う)、5ページまでの小さなホームページなら98,000円〜(問い合わせフォーム込み)。金額は税抜で、含まれないものも先にお伝えします
- 作ったデータは渡す:サーバーとドメインもご本人の名義にします。あとで自分で直したくなっても困りません
費用のくわしい話は「滋賀でホームページ制作を頼む費用」にまとめています。道筋そのものから一緒に考えたい場合は体験設計の窓口があり、考え方は「“体験設計”って何?」で説明しています。ホームページの窓口はこちらです。
ホームページに問い合わせが来ないのは、デザインが古いからですか?
見た目が原因のこともありますが、多くは「何の会社か分からない」「料金が見つからない」「ボタンが見つからない」「フォームが長い」など、問い合わせまでの道筋が切れていることが原因です。作り直す前に、スマホで開いて道筋を確かめてみてください。
問い合わせのボタンは、どこに置けばいいですか?
最初の画面、ページの途中(説明や料金を読み終えたところ)、いちばん下の3か所が基本です。ボタンには「料金だけ聞いてみる」など、押すと何が起きるかを書くと押されやすくなります。
問い合わせフォームの項目は、いくつがいいですか?
最初の返事に必要なものだけにします。名前・連絡先・内容の3つで足りることが多いです。住所などは、返事のあとで聞けば間に合います。
LINEの窓口だけにしてもいいですか?
LINEは気軽に送れる入口ですが、使っていない人もいます。電話・LINE・フォームを並べて、相手に選んでもらう形をおすすめします。
作り直すか直すか、決まっていなくても相談できますか?
はい。作るものが決まっていなくても相談できます。今のホームページを見せていただければ、どこで道筋が切れているかを一緒に見ます。見積りは無料で、返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)です。


