会社の困りごと窓口SHIGA, JAPAN
それナル?
それ、なんとかなる? › ブログ › それナル?の使い方
それナル?の使い方

デザインを頼んで後悔しないために:よくある5つのつまずき(滋賀)

2026.10.07 · 読む時間 約9分 · 木下スタジオ 木下貴博

デザインを頼んで後悔しないために:よくある5つのつまずき(滋賀)

「せっかく頼んだのに、こんなはずではなかった」。滋賀でデザインをはじめて頼む方が、いちばん心配しているのはこのことです。この記事では、デザインの依頼でよく起きる5つのつまずきと、その防ぎ方を説明します。どれも、誰かが悪いというより、最初に決めていないことから起きるものです。頼む前に何を確かめればいいかが分かります。

デザインの依頼で「こんなはずでは」となる5つのつまずき

デザインを頼んだあとに困ったという話を聞くと、だいたい同じところでつまずいています。並べると、次の5つです。

表1 よくある5つのつまずきと、それナル?の決まり
つまずき起きる理由それナル?の決まり
1. あとから値段が上がった何が含まれるか、何で上がるかを決めていなかった値段を先に全部出す。上がるのは3つだけ
2. データがもらえない納品するものの中身を決めていなかった作ったデータはお渡しする
3. 思ったのと違う「誰に・どこで」を決める前に形を作った誰が・どこで・どう受け取るかから決める
4. 連絡が遅い返事の目安を決めていなかった返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)
5. 誰が担当か分からない窓口と作る人が分かれていた窓口は1人。聞き取りから納品まで同じ人

見て分かるとおり、つまずきの理由はどれも「最初に決めていなかった」ことです。頼む側も、作る側も、悪気があったわけではありません。決めていないまま進むと、それぞれが自分の思う当たり前で動くので、どこかでずれが出ます。

それナル?は、滋賀の木下スタジオ(木下貴博)が運営する窓口です。この5つが起きないように、最初に決めることを決まりにしています。ここから1つずつ、どう防ぐかを見ていきます。

つまずき1:あとから値段が上がった

「見積りでは5万円だったのに、終わってみたら倍近くになっていた」。こういう話は、追加の作業がどこから発生するかを、最初に決めていなかったときに起きます。直しを重ねるうちに、どこからが追加なのか、頼む側には分からなくなります。

それナル?では、料金表に含まれないものと値段が上がる条件まで書いています。値段が上がるのは、次の3つだけです。

01

直しが決めた回数を超えた

1回5,000円〜。たとえば相談しながら作るホームページ1ページは、修正2回までが含まれます。

02

ページ・枚数が増えた

はじめに決めたページ数や枚数より増えたとき。

03

急ぎ

チラシ等の3日以内は+30%、社内資料の当日・翌日は+50%。

図1 値段が上がる3つの条件。これ以外では上がりません

上がりそうなときは、作業に入る前にお伝えします。頼む側は、そこで「直しはここまでにする」「ページは増やさない」と選べます。知らないうちに金額が増えている、ということがありません。

直しの回数は、頼み方で選べる

直しの回数は、頼み方によって先に決まっています。たとえばホームページ1ページなら、文章と写真をお持ちいただいて修正なしで進める形(19,800円〜)と、打ち合わせ1回・修正2回までで文章の整理も手伝う形(49,800円)があります。中身がもう決まっているなら前者、何を載せるかから一緒に考えたいなら後者です。自分に合う形を最初に選んでおけば、直しの回数で迷うことがありません。直したいところが出てきそうだと思ったら、はじめから回数の入っている形を選ぶほうが、結果として安心です。

もう1つ、印刷代やサーバー・ドメイン代のように、デザインの外にかかる費用も先にお伝えします。デザインの金額だけを見て頼むと、あとで印刷代を見て驚くことがあります。料金の全体は料金のページにあります。予算ごとの組み合わせは予算別にできることの記事で並べています。

つまずき2:データがもらえない

「看板を作り直そうとしたら、ロゴのデータが手元になかった」「チラシを少し直して刷り直したいのに、元のデータがない」。データの扱いは、頼むときに話題にのぼりにくいので、あとで困りやすいところです。

作る側によって、データを渡すかどうかの考え方はいろいろあります。大事なのは、頼む前に、何がもらえるかを確かめておくことです。

それナル?では、作ったデータはお渡しします。ロゴなら拡大しても荒れないデータ、チラシなら印刷所に入れられるデータです。手元にあれば、別の印刷所に頼むとき、看板屋さんに頼むとき、社内で文字を少し直すときに、そのまま使えます。

データの話は、作っている途中ではなかなか思い出しません。必要になるのは、たいてい何年かあとです。ホームページを作り直すとき、看板を立てるとき、代替わりで名刺を刷り直すとき。そのときに「どこにあるか分からない」とならないように、納品のときに受け取って、社内の決まった場所に置いておくことをおすすめします。

屋根と窓を線で組んだ住宅の相談窓口のマークと、形の理由をまとめた説明書
制作例:住宅の相談窓口のマーク。なぜその形なのかを1枚にまとめた説明書も合わせて渡しています。

データと一緒に、なぜこの形や色になったのかが分かるものがあると、次に別の人が触るときにも迷いません。印刷所に渡すデータの基本は印刷データの記事にまとめています。

つまずき3:思ったのと違うものが出てきた

いちばん多いのが、このつまずきかもしれません。打ち合わせでは「おまかせします」と言ったのに、出てきたものを見て「何か違う」。でも、何が違うのかをうまく言えない。直しを頼んでも、また違う方向に行ってしまう。

これは、形を作る前に誰に・どこで・どう受け取ってもらうかが決まっていないときに起きやすくなります。物差しがないまま形を見ると、好みでしか判断できません。好みは人によって違うので、社内で意見が割れることもあります。

ずれが起きやすい頼み方

  • 「いい感じに」「おまかせで」とだけ伝える
  • 誰に向けたものかを決めていない
  • 出てきた案を、好みで判断する
  • 直しの理由が「なんとなく」になる

ずれが起きにくい頼み方

  • 誰が・どこで・どう受け取るかを先に決める
  • 好きな例と、嫌いな例を見せる
  • 案は、決めた物差しで判断する
  • 直しの理由を「誰に届かないか」で言える

図2 ずれが起きやすい頼み方と、起きにくい頼み方

それナル?では、作り始める前に、誰が・どこで・どう受け取るかを聞きます。たとえば彦根の観光客向けのチラシなのか、長浜の地元のお得意さん向けの案内なのかで、同じ内容でも文字の大きさや言い方が変わります。ここが決まっていると、案を見たときに「これは観光客には分かりにくい」と、理由のある直しができます。

「おまかせします」と言っていただくのは、まったくかまいません。ただ、そのときも、誰に届けたいかだけは聞かせてください。そこさえ決まっていれば、形はこちらで考えられます。反対に、そこが決まっていないと、どれだけ上手に作っても、合っているかどうかを確かめる方法がありません。

打ち合わせで何を話すと早いかは、デザイナーとの打ち合わせの記事でくわしく書いています。

アートディレクターの目線:形の前に「なぜこうなったか」

木下貴博は、アートディレクションからグラフィック、文字の制作までを一人で手がけ、本業ではUX/UIの設計(体験設計)にも携わっています。文字は形の話だと思われがちですが、木下は形が決まる手前の決まりごとから組み立てます。見た目を飾る前に、なぜこの形になったかを説明できるものを作る、という順番です。「思ったのと違う」が起きたとき、この順番が役に立ちます。形だけを見ると、好き嫌いの話で止まってしまいます。けれど「なぜこうなったか」が説明できれば、どの決まりごとがずれていたのかを一緒に探せます。直すのは形ではなく、その手前の決まりごとです。そこが合えば、形は自然に合ってきます。

つまずき4:連絡が遅い

「問い合わせたのに返事が来ない」「途中で連絡が途絶えて、どこまで進んでいるか分からない」。連絡の速さは、頼む側の安心に直結します。とくに、開店や催しの日が決まっているときは、返事を待つ1日が大きく感じられます。

それナル?では、返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)と決めています。窓口は、LINE、フォーム、電話の3つです。LINEなら、思いついたときに一言送っていただければ、そこから話を始められます。

  1. 一言送るLINE・フォーム・電話
  2. 返事24時間以内(土日祝は翌営業日)
  3. 見積り無料。金額と日程
  4. 打ち合わせ基本オンライン
  5. 案・直し決めた回数の中で
  6. 納品データもお渡し

図3 相談から納品までの流れ。どの段も同じ人とやりとりします

受付は毎月3社までにしています。1件ずつ手を入れるためです。受ける数を絞っていることは、連絡が途絶えないことにもつながります。

ポイント使いたい日が決まっているときは、最初の一言に書いてください。「○月○日の催しで配りたい」と分かれば、そこから逆に数えて日程を組みます。急ぎのチラシは最短1日(文章と写真がそろっている場合・+30%)です。

つまずき5:誰が担当か分からない

「話した人と、作っている人が違うらしい」「前回と担当が変わっていて、また一から説明した」。担当が見えないと、伝えたことがどこまで届いているのか不安になります。

話を聞く人と作る人が分かれている形には、それぞれに良さがあります。ただ、間に人が入るほど、聞いたことを伝え直す場面が増えます。伝え直すうちに、細かい思いが抜けることもあります。

それナル?では、窓口は1人です。聞き取りから、作る、直す、納品するまで同じ人が担当します。渡すものには必ず目を通します。「前に話したあの件」が、そのまま通じます。紙(チラシ・ポスター・看板・名刺)からWeb、社内資料までまとめて頼めるので、別のものを頼むときも担当が変わりません。言い方と色もそろいます。

クリニックのロゴを、院内の掲示とポスターまで広げたデザイン
制作例(見本):同じロゴを、院内の掲示とポスターまで広げたところ。同じ人が作ると、言い方と色がそろいます。

頼む前に確かめる:後悔しないためのチェックリスト

ここまでの5つのつまずきは、頼む前にいくつか確かめておくだけで、かなり防げます。どこに頼む場合でも使えるように、確かめることを並べておきます。

デザインを頼む前に確かめること

  • 料金に含まれるもの・含まれないもの(印刷代・サーバー代など)
  • 値段が上がるのはどんなときか。直しは何回まで含まれるか
  • 納品のとき、作ったデータはもらえるか
  • 返事の目安はどれくらいか
  • 聞き取りから納品まで、誰が担当するか
  • 途中でやめることになったら、支払いはどうなるか

図4 頼む前に確かめることのチェックリスト

最後の「途中でやめたら」も、聞きにくいけれど大事なことです。それナル?では、途中でやめることになったら、そこまでの分だけをいただきます。お支払いは、10万円までは納品後に一括、10万円を超えるときははじめに半分・納品時に残りです。

頼む先の選び方そのものは、滋賀でデザイン事務所を選ぶ記事にまとめています。

滋賀でデザインを頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方

それナル?は、木下スタジオ(滋賀・木下貴博)の小さい入口です。5つのつまずきを防ぐ決まりを、最後にまとめます。

  • 窓口は1人:聞き取りから納品まで同じ人が担当し、渡すものには必ず目を通します
  • 値段を先に全部出す:含まれないもの、上がる3つの条件まで先にお伝えします。見積りは無料です
  • 作ったデータはお渡しする:別の印刷所や看板屋さんにも、そのまま渡せます

打ち合わせは基本オンラインで、必要なときだけ伺います。大津・草津・彦根・長浜など滋賀県内と、京都・大阪・名古屋に対応しています。返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)、受付は毎月3社までです。はじめての方ははじめてデザインを頼むときの記事もあわせて読んでみてください。相談はお問い合わせのページからどうぞ。

見積りのあとで、値段が上がることはありますか?

上がるのは3つだけです。直しが決めた回数を超えたとき(1回5,000円〜)、ページや枚数が増えたとき、急ぎのとき(+30〜50%)です。上がりそうなときは、作業に入る前にお伝えします。

作ったデータはもらえますか?

はい、お渡しします。ロゴは拡大しても荒れないデータ、チラシは印刷所に入れられるデータです。

出てきた案が思ったのと違ったら、どうすればいいですか?

決めた回数の中で直します。そのとき「誰に届かないか」で理由を伝えていただくと、直しが早く合います。作る前に、好きな例と嫌いな例を見せていただくのもおすすめです。

担当が途中で変わることはありますか?

ありません。窓口は1人で、聞き取りから納品まで同じ人が担当します。別のものを頼むときも同じ人です。

途中でやめることになったら、どうなりますか?

そこまでの分だけをいただきます。

ほかの記事

LINEで相談する フォームで相談する