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滋賀の飲食店のメニュー表デザイン|選びやすい並べ方

2026.10.07 · 読む時間 約9分 · 木下スタジオ 木下貴博

滋賀の飲食店のメニュー表デザイン|選びやすい並べ方

滋賀でお店をしていて、メニュー表を作り直したいけれど、何から手をつければいいか分からない。品数は増えたのに、お客さんはいつも同じものを頼む。そんな悩みは、メニュー表の並べ方で変わることが多いです。この記事では、看板メニューの置き方、写真の数、値段の書き方、季節で差し替えやすい作り、店内と店頭とSNSでの使い回しまでを、順番に説明します。

メニュー表は「全部読まれない」前提で作る

メニュー表を、最初から最後まで読むお客さんは多くありません。席について、ぱっと開いて、目に入ったものから決める。連れの人と話しながら、なんとなく指でなぞる。多くの場合、メニュー表はそのくらいの時間しか見られていません。

それなのに、作る側はつい「全部を同じように見せたい」と考えます。どの料理にも思い入れがあるからです。でも、全部を同じ大きさで並べると、お客さんはどこから見ればいいか分かりません。迷ったあげく、いちばん上の品か、いちばん安い品を選びがちです。

だから、メニュー表は「選んでもらう順番」を作る紙だと考えます。何を先に見せて、何をあとに回すか。その順番を決めるのが、メニュー表のデザインのいちばん大事な仕事です。

01

看板メニューを先に

いちばん食べてほしい品を、目が最初に止まる場所に置きます。

02

写真は数をしぼる

全部に写真を付けず、選ばせたい品にだけ。写真が多いと、どれも目立ちません。

03

値段は読みやすく、目立たせすぎず

品名のすぐそばに、同じ形でそろえて置きます。

04

差し替えやすく作る

季節の品や値段の変更が、毎回の作り直しにならないようにします。

図1 選びやすいメニュー表の4つの要点

看板メニューを先に見せる

お店には、たいてい「これを食べてほしい」という品があります。いちばん自信のある一皿。ほかの店にはない一品。何度も来てくれる人が頼むもの。それが看板メニューです。

看板メニューは、メニュー表を開いたときに最初に目が止まる場所に置きます。1枚のメニューなら上の方。見開きのメニューなら右のページの上の方が、目が行きやすいことが多いです。そこに、ほかの品より少し大きく、写真を添えて置きます。

看板は1つか2つにしぼる

「どれもおすすめです」と言いたくなる気持ちは分かります。でも、おすすめが5つあると、どれもおすすめに見えなくなります。看板にするのは、1つか2つにしぼります。

決めきれないときは、こう考えてみてください。はじめて来た人に、ひとつだけ食べてもらえるとしたら、何を出しますか。その答えが、看板メニューです。

看板の次は「分け方」で選ばせる

看板の下には、残りの品を種類ごとに分けて並べます。ごはんもの、麺、一品料理、飲みもの。分け方が分かりやすいと、お客さんは「今日は麺にしよう」と、まず種類で選べます。そのあとで、種類の中から1品を選びます。

種類の名前は、お店の言い方でかまいません。ただし、はじめての人にも分かる言葉にします。お店の中だけで通じる呼び名は、説明を一言添えるか、ふつうの言い方に置き換えます。

よくある形

  • 品を作った順、仕入れた順に並べている
  • 全部の品が同じ大きさ
  • おすすめの印が、あちこちに付いている
  • 種類の分け方が、お店の中の呼び名

こうすると選びやすい

  • 看板メニューを、目が最初に止まる場所に
  • 看板だけ少し大きく、写真を添える
  • おすすめは1つか2つにしぼる
  • 種類で分けて、はじめての人にも分かる名前に

図2 メニューの並べ方をくらべる

写真は何枚入れるか

メニュー表の写真は、多ければいいというものではありません。全部の品に写真を付けると、写真が小さくなります。小さい写真は、料理の色や湯気が伝わりにくく、どの品も同じように見えてしまいます。

写真を付けるのは、選んでほしい品と、名前だけでは分かりにくい品にしぼります。看板メニューには、大きめの写真を1枚。ほかは、見た目で選ばれやすい品や、名前から中身が想像しにくい品に、小さめの写真を添えます。飲みものや定番の一品は、写真がなくても選ばれることが多いです。

写真の大きさにも順番をつける

写真の大きさをそろえすぎないことも大事です。看板の写真を大きく、ほかを小さく。大きさに差があると、お客さんの目は自然に大きい方から見ていきます。これで「選んでもらう順番」ができます。

看板メニュー写真を大きく1枚
見た目で選ばれる品小さめの写真
名前で分かりにくい品小さい写真か一言の説明
定番・飲みもの文字だけ

図3 品ごとの写真の大きさ(目安)

写真の撮り方をそろえる

写真を何枚か使うときは、撮り方をそろえます。同じお皿の向き、同じ明るさ、同じくらいの寄り方。撮り方がばらばらだと、メニュー表全体がちぐはぐに見えます。窓ぎわの自然な光で、同じ場所で、同じ高さから撮るだけでも、ずいぶんそろいます。

スマホの写真でも、多くの場合は使えます。撮り方のこつはスマホで撮った写真を仕事に使う記事にまとめています。撮影はそれナル?の料金に含まれていませんが、どの品をどんな角度で撮るといいかの相談にはのります。

ラーメンの催しのA4チラシ。黒い地に湯気の立つ一杯を大きく置き、見出しを縦に1本、日付を赤い帯にまとめたデザイン
制作例(見本):ラーメンの催しのチラシ。黒地に湯気の立つ一杯を大きく置き、見出しは縦に1本だけ。主役の写真を1枚に決める考え方は、メニュー表の看板の品にもそのまま使えます。

値段の置き方

値段は、お客さんが必ず確かめる情報です。読みにくいと、注文の前に手が止まります。一方で、値段だけが大きく目立つと、お客さんは料理より値段で選ぶようになります。読みやすく、でも目立たせすぎない。そのくらいがちょうどいいことが多いです。

品名のすぐそばに置く

値段は、品名のすぐそばに置きます。品名を左、値段を右の端にそろえる形もよく見かけますが、品名と値段の間が遠いと、どの値段がどの品のものか、目でたどる必要があります。間に点線を引く方法もありますが、品数が多いと線だらけになります。品名の後ろに少し間を空けて値段を置くと、すっきり読めます。

書き方を1つにそろえる

「980円」「¥980」「980」のように、書き方が混ざると読みにくくなります。どれか1つに決めて、全部をそろえます。税込みか税抜きかも、メニューのどこかに1か所だけ書いておきます。品ごとに書くより、すっきりします。

大きさや量で値段が変わる品

並・大盛り、グラス・ボトルのように、同じ品で値段が分かれるときは、表のように並べると見比べやすくなります。文の中に「大盛りは+〇〇円」と書くより、横に並べた方が、ひと目で分かります。

表1 値段の書き方をそろえる(例)
そろえること決め方の例
数字の書き方「980円」か「980」のどちらかに統一
税の表示メニューの下などに1か所だけ書く
大きさで変わる品横に並べて見比べられる形に
文字の大きさ品名より少し小さく、どの品も同じ大きさ

季節で差し替えやすい作り

メニュー表は、作って終わりではありません。季節の品が入れかわる。仕入れの都合で値段が変わる。新しい品が増える。お店を続けていると、メニューは何度も変わります。そのたびに全部を作り直していては、お金も手間もかかります。

そこで、はじめから変わるところと、変わらないところを分けて作ります。

変わらない「台」と、変わる「差し込み」

定番の品、店名、営業時間など、めったに変わらないものは「台」としてしっかり作ります。季節の品や、日替わり・月替わりの品は、別の紙やカードに分けて「差し込み」にします。台に差し込みを挟む、クリップで留める、台の一部に枠を空けておく。いろいろな方法があります。

こうしておくと、季節が変わったときに作り直すのは差し込みだけで済みます。台のデザインに合わせて差し込みの型を作っておけば、文字を入れ替えるだけで、お店の中で印刷できることもあります。

  1. 分ける変わる品と変わらない品
  2. 台を作る定番・店名・営業時間
  3. 型を作る季節の差し込みの枠
  4. 入れ替える差し込みだけ変える

図4 差し替えやすいメニュー表の作り方

値段が変わりそうな品は、まとめて置く

仕入れで値段が動きやすい品は、なるべく1か所にまとめて置きます。値段が変わったときに、その部分だけ直せば済むからです。あちこちに散らばっていると、1か所の値段を変えるために全体を刷り直すことになりかねません。

ポイント作ったデータはお渡しします。次の季節の差し替えを、お店の中で文字だけ入れ替えて進められるように、どこを触ればいいかもお伝えします。

店内・店頭・SNSで使い回す

メニュー表のために撮った写真や、決めた言い方は、店内のメニュー表だけで使うにはもったいないものです。同じ材料を、店頭の黒板や置き看板、店の外に貼るポスター、SNSの投稿にも使い回せます。

店頭では、看板メニューだけを大きく

店の前を通る人は、立ち止まってメニューを全部読むことはあまりありません。店頭に出すのは、看板メニューの写真と、値段の目安と、営業時間くらいで十分なことが多いです。「どんな店か」「いくらくらいか」が分かれば、入るかどうかを決められます。

大津や草津の駅の近くのように人通りの多い場所でも、彦根や長浜の通り沿いのように車で通る人が多い場所でも、考え方は同じです。遠くから見たときに何の店か分かるように、写真と言葉を減らします。店頭に立てるものはのぼり・置き看板の記事も参考になります。

SNSでは、1投稿に1品

SNSの投稿は、メニュー表をそのまま載せるより、1投稿に1品を大きく見せる方が伝わりやすいことが多いです。看板メニュー、季節の品、新しい品。メニュー表で使った写真と言い方をそのまま使えば、店内で見たものとSNSで見たものがつながります。SNSの画像の組み方はSNS画像・バナーの記事にまとめています。

飲食店のホームページのデザイン。肉の料理を大きく1枚置き、文字は細い欧文で小さくまとめたもの
制作例:飲食店のホームページ。肉を大きく1枚。文字は細い欧文で小さくまとめ、皿の色の邪魔をしないようにしています。メニュー表で選んだ看板の写真を、Webにもそのまま使う形です。

同じ人が作ると、言い方と色がそろう

メニュー表、店頭の看板、SNSの画像を、それぞれ別の人に頼むと、同じ品なのに呼び名や色が少しずつ違ってしまうことがあります。それナル?では、紙からWebまで同じ窓口で頼めるので、言い方と色をそろえたまま広げられます。お店を開くときにそろえたいもの全体は開店のときにそろえるデザインの記事にまとめています。

滋賀でメニュー表のデザインを頼む費用

それナル?では、メニュー表のデザインは、チラシと同じ考え方でお受けしています。料金は、次のものを目安にしてください(税抜)。

  • A4片面:19,800円〜(チラシ片面の料金が目安)
  • A4両面:29,800円〜
  • 店頭のポスター(B2・B1):39,800円〜
  • のぼり・置き看板:19,800円〜
  • SNS画像:5,000円〜/枚

品数やページ数、差し込みの型をいくつ作るかで変わるので、まずはいまのメニュー表の写真と、品の一覧を送ってください。見積りは無料です。印刷代と撮影は含まれていません。料金が上がるのは、直しが決めた回数を超えたとき、ページや枚数が増えたとき、急ぎのときの3つだけです。くわしくは料金のページをご覧ください。

相談の前にあると助かるもの

  • いまのメニュー表の写真(あれば)
  • 品名と値段の一覧(手書きのメモでもかまいません)
  • 看板にしたい品(決まっていなければ、候補でも)
  • 料理の写真(スマホの写真でもかまいません)
  • 季節で入れ替わる品が、どれくらいあるか

滋賀でメニュー表を頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方

それナル?は、木下スタジオ(滋賀・木下貴博)の小さい入口です。滋賀県内の飲食店のメニュー表を、オンラインの打ち合わせで進めます。お店の明るさや席の様子を見たほうがいいときだけ、伺います。

  • 窓口は1人:聞き取りから納品まで同じ人が担当します。渡すものには必ず目を通してからお渡しします。
  • 値段を先に出す:含まれないもの(印刷代・撮影)まで、はじめにお伝えします。
  • 作ったデータは渡す:季節の差し込みを、お店で入れ替えられるようにしておきます。

返事は24時間以内です(土日祝は翌営業日)。受付は毎月3社までです。くわしくはチラシ・ポスターのページをご覧ください。お店のホームページにメニューを載せたいときはホームページのページからご相談ください。食べもののチラシの作り方は飲食店・イベントのチラシの記事にもまとめています。

品数が多いのですが、全部載せたほうがいいですか?

全部載せてかまいません。ただし、全部を同じ大きさにはしません。看板メニューを先に大きく置き、残りは種類ごとに分けて並べると、品数が多くても選びやすくなります。

料理の写真がないのですが、頼めますか?

頼めます。文字だけのメニュー表でも、並べ方と大きさの差で選びやすくできます。写真を入れたい場合は、どの品をどう撮るといいかをお伝えします。撮影は料金に含まれていません。

季節ごとに作り直すと、毎回お金がかかりますか?

変わらない「台」と、入れ替える「差し込み」に分けて作ると、季節で変えるのは差し込みだけで済みます。作ったデータはお渡しするので、文字の入れ替えをお店で進めることもできます。

メニュー表と一緒に、店頭の看板やSNSの画像も頼めますか?

頼めます。のぼり・置き看板、ポスター、SNS画像も同じ窓口で作れます。メニュー表で決めた写真と言い方を使うので、店内と店頭とSNSで見え方がそろいます。

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