滋賀の会社のデータの持ち方|ロゴ・写真・ドメインを手元に
「ロゴのデータがどこにあるか分からない」「ホームページを作った会社と連絡が取れなくなって、直せない」。滋賀の会社やお店でも、こうしたことは起こりがちです。ロゴや写真、ホームページのドメインは、会社の大事な持ち物です。この記事では、デザインのデータを自分の手元に持っておくために、何を受け取り、どのファイルを何に使い、ドメインとサーバーをどう持つかをお伝えします。
デザインのデータが「手元にない」と困ること
ロゴやチラシ、ホームページを作ってもらったあと、データを受け取らないまま何年もたつことがあります。作った人がいるうちは困りません。けれど、作った人と連絡が取れなくなったり、別の人に頼みたくなったりしたときに、はじめて「手元に何もない」ことに気づきます。
たとえば、看板を作り直そうとしたら、ロゴが名刺をスキャンした小さな画像しかなかった。ホームページの電話番号を直したいのに、どこに頼めばいいか分からない。ドメイン(ホームページの住所にあたる「〇〇.jp」などの名前)が前の制作会社の名義になっていて、移せない。どれも、作った時点で受け取っておけば防げたことです。
手元にないと
- 看板や印刷物を作るたびに、ロゴを作り直すことになる
- 小さな画像を引き伸ばして、ぼやけたロゴが出回る
- ホームページを直すたびに、前の人を探す
- ドメインを移せず、名前ごと変えることになる
手元にあると
- 看板屋さんや印刷所に、そのまま渡せる
- どこに置いても、同じ形・同じ色で出せる
- 別の人に頼むときも、続きから始められる
- 会社の名前とホームページの住所を守れる
図1 データが手元にあるかどうかで変わること
滋賀の会社が手元に持っておきたい4つのもの
デザインのデータと一口に言っても、中身はいろいろです。小さな会社やお店で、まず手元に持っておきたいのは次の4つです。
ロゴ
看板・印刷物・ホームページ・SNSに使う元のデータと、色の決まり。
写真
撮った写真の元の大きさのデータと、使ってよい範囲のメモ。
ドメイン
ホームページやメールの住所。ご本人の名義で持つ。
サーバー
ホームページを置く場所。こちらもご本人の名義で持つ。
図2 手元に持っておきたい4つ
それナル?では、作ったデータはお渡ししています。そして、サーバーとドメインはご本人の名義で持っていただく形にしています。作る人が持っていなくても、会社の側で困らないようにするためです。
ロゴのデータ:どのファイルを何に使うか
ロゴのデータを受け取ると、いくつかの種類のファイルが入っていることがあります。名前が分かりにくいので、「どれを使えばいいの?」となりがちです。一般的な使い分けをまとめました。
| ファイル | どんなものか | よくある使い道 |
|---|---|---|
| AI・EPS | 線と面でできた元のデータ。大きくしても荒れない | 看板屋さん・印刷所・作業着の業者さんに渡す |
| 多くのパソコンで開ける。中身が元のデータのこともある | 印刷所に渡す・形の確認 | |
| SVG | Web向けの、大きくしても荒れないデータ | ホームページに置く |
| PNG | 画像。背景を透明にできる | 社内資料・SNS・ホームページ |
| JPG | 画像。背景は透明にできない | メールやLINEで形を見せるとき |
「大きくしても荒れない」データを必ず1つ
いちばん大事なのは、大きくしても荒れない元のデータ(AI・EPS・SVGなど)を1つ持っておくことです。名刺の小さなロゴから、壁面の大きな看板まで、この元のデータがあれば作れます。画像(PNG・JPG)しか持っていないと、看板のように大きくするときにぼやけてしまいます。
元のデータは、専用のソフトがないと開けないこともあります。開けなくても、消さずに取っておいてください。看板屋さんや印刷所は、たいてい開けます。
受け取ったら、一度開いて確かめる
データを受け取ったら、その日のうちに一度開いてみます。開けるファイルだけでよいので、中身がロゴなのか、チラシなのか、ファイルの名前と中身が合っているかを見ておきます。何年もたってから開いて「思っていたものと違う」と分かっても、作った人に聞くのが難しくなっていることがあります。分からないファイルがあれば、受け取ったときに聞いておくのがいちばんです。
そのうえで、会社の中で決まった1か所に置きます。「ロゴ」「チラシ」「ホームページ」のようにフォルダを分け、作った年や中身が分かる名前をつけておくと、誰が見ても探せます。
横組み・縦組み・白地・色地をそろえる
ロゴは、置く場所によって形を変えて使います。横長の看板には横に並べた形、細長いのぼりには縦に並べた形。白い紙の上と、色の地の上でも、使う色が変わります。これらがはじめからそろっていると、どこに置いても同じ会社に見えます。

色の決まりも、データと一緒に
ロゴの色は、印刷とWebで表し方がちがいます。印刷で使う色の指定と、画面で使う色の指定を、メモにして一緒に持っておくと、看板屋さんにもホームページを作る人にも、同じ色で頼めます。会社の色の決め方は「会社の色の選び方」で書いています。ロゴそのものの作り方は「小さな会社のロゴの作り方」にまとめています。
写真と文章のデータも、会社の持ち物
ホームページやチラシに使った写真や文章も、会社の大事な材料です。次に何かを作るときに、そのまま使えることが多いものです。
写真は、元の大きさのまま取っておく
ホームページに載せた写真は、表示を軽くするために小さくしてあることがあります。それをダウンロードして印刷物に使うと、粗く見えてしまいます。撮った写真は、元の大きさのまま、どこか1か所にまとめて取っておきます。撮った日付や場所が分かるフォルダの名前にしておくと、あとで探しやすくなります。スマホでの撮り方は「スマホで撮る写真のコツ」に書いています。
使ってよい範囲を、メモしておく
写真には、使ってよい範囲があります。プロのカメラマンに撮ってもらった写真は、どこまで使ってよいかを撮影のときに確かめておきます。お客さんや社員の方が写っている写真は、本人の了解をもらっているかをメモしておきます。素材写真のサービスから買った写真は、そのサービスの決まりの範囲で使います。何年かたつと、どの写真がどういう約束だったかを忘れてしまうので、写真と一緒にメモを残しておくと安心です。
ドメインとサーバーは、ご本人の名義で持つ
ホームページを持つときに、いちばん大事なのがドメインとサーバーの名義です。少し分かりにくいところなので、言い換えながらお伝えします。
ドメインとサーバーとは
ドメインは、ホームページやメールアドレスの「〇〇.jp」「〇〇.com」の部分です。お店でいえば住所にあたります。サーバーは、ホームページのデータを置いておく場所です。お店でいえば建物にあたります。どちらも、毎年(または毎月)費用を払って借りる形です。
名義がほかの人だと、起きること
ドメインやサーバーを、制作会社や知り合いの名義で借りていることがあります。作るときは手間が少なくて便利ですが、その相手と連絡が取れなくなったり、関係が終わったりすると、ホームページを動かせなくなることがあります。ドメインの更新が止まれば、ホームページもメールも届かなくなります。長く使ってきた住所を手放すことになり、名刺やチラシ、看板に書いた住所まで変えなければいけなくなります。
だから、ドメインとサーバーは、会社の側で、ご本人の名義で持っておくのが安心です。それナル?でも、サーバーとドメインはご本人の名義にしていただいています。費用は年1,500〜15,000円ほどで、ホームページの制作料金には含まれていません。
メールアドレスも、ドメインにつながっている
「info@会社の名前.jp」のようなメールアドレスを使っている場合、そのメールもドメインにつながっています。ドメインを手放すと、ホームページだけでなく、取引先とやり取りしているメールまで使えなくなることがあります。名刺に書いたメールアドレスが届かなくなるのは、会社にとって大きな痛手です。ドメインの名義は、ホームページのためだけでなく、会社の連絡先を守るためでもあると考えておくと、その大切さが分かりやすいと思います。
- 名義を決める会社か代表者の名義で
- 借りるドメインとサーバーを申し込む
- 作るそこにホームページを置く
- 受け取る作ったデータを手元に
- しまうパスワードと更新日を記録
図3 ホームページのデータを手元に持つまでの流れ
更新の時期を、手帳に書いておく
ドメインやサーバーは、1年ごとなどに更新があります。支払いのカードが切れていて更新できず、気づいたらホームページが見られなくなっていた、ということも起こります。更新の時期を手帳やカレンダーに書き、届くお知らせのメールを見落とさないようにしておきます。ホームページの費用の全体は「滋賀でホームページを作るといくら?」にまとめています。
パスワードと置き場所の、一般的な注意
データやアカウントを手元に持つと、パスワードの管理も自分たちでしていくことになります。ここでは、どこの会社でも気をつけたい一般的なことをまとめます。
データとパスワードを持つときの一般的な注意
- パスワードは使い回さず、サービスごとに変える
- パスワードを書いた紙やファイルを、誰でも見られる場所に置かない
- メールやLINEで、パスワードをそのまま送り合わない
- 会社の誰が知っているかを決めておく(1人だけにしない)
- サービスにある2段階の確認(ログインのときにもう1つ確かめるしくみ)は、使える場合は使う
- データは、パソコンの中だけでなく、もう1か所にも置いておく
「知っている人が1人だけ」にしない
小さな会社では、ホームページのことは社長だけ、あるいは担当の社員の方だけが知っている、ということがよくあります。その方がいないときに何か起きると、誰も手が出せません。誰が何を知っているかを決めて、少なくとも2人は分かるようにしておきます。人が入れ替わるときは、引き継ぎの中身に入れておきます。
大津でも彦根でも、家族で続けている会社やお店では、代替わりのときに「ホームページのことは先代しか知らなかった」ということも起こりがちです。データの置き場所と、ドメイン・サーバーの名義、更新の時期を1枚にまとめておくと、次の人に渡しやすくなります。ホームページを作り直す時期の考え方は「ホームページを作り直す時期」に書いています。
アートディレクターの目線:データと一緒に「なぜこの形か」を渡す
木下貴博は、滋賀でアートディレクションからグラフィック、文字の制作までを一人で手がけています。ロゴを作るとき、先に考えるのは見た目ではなく、形が決まる手前の決まりごとです。看板では、名刺では、ホームページでは。誰が・どこで・どう受け取るかを並べて、そこから線の太さや色が決まっていきます。だから、データだけを渡しても、半分しか渡せていないと考えています。ファイルが手元にあっても、「なぜこの形で、どこにどう置くのか」が分からないと、次に使う人が迷って、少しずつ形が崩れていきます。データと一緒に、その決まりごとも会社の持ち物にしておくと、作った人がその場にいなくても、同じ会社の顔が守られます。

滋賀でホームページやロゴを頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方
それナル?は、滋賀の木下スタジオ(木下貴博)が運営している、小さく頼める窓口です。大津・草津・守山・近江八幡など滋賀県内を中心に、京都・大阪・名古屋や全国からもオンラインで受けています。
- 窓口は1人。聞き取りから納品まで同じ人が受けます
- 値段を先に出します。サーバー・ドメイン代のように、含まれないものも先にお伝えします
- 作ったデータはお渡しします。サーバーとドメインはご本人の名義で持っていただきます
小さなホームページ(5ページまで)は98,000円〜、ロゴは49,800円〜(3案から1つ・名刺デザイン込み)です。公開後の更新は5,000円/月(月1回まで・使わない月は請求なし)で、頼みたいときだけ使えます。要らないものは要らないとお伝えします。窓口はホームページのページとロゴ・名刺のページにまとめています。返事は24時間以内です(土日祝は翌営業日)。
作ってもらったロゴやチラシのデータは、もらえますか?
はい。それナル?では、作ったデータはお渡ししています。看板屋さんや印刷所に、そのまま渡していただけます。
ドメインやサーバーの費用は、制作料金に入っていますか?
入っていません。サーバー・ドメイン代は年1,500〜15,000円ほどで、ご本人の名義で持っていただいています。名義が会社の側にあると、あとで別の人に頼むときにも困りません。
ロゴのファイルがたくさんあって、どれを使えばいいか分かりません。
一般的には、看板や印刷には大きくしても荒れない元のデータ(AI・EPS・PDFなど)、ホームページにはSVGやPNG、メールで見せるだけならJPGを使うことが多いです。渡す相手に「どの形式がいいですか」と聞くのがいちばん確実です。
前の制作会社の名義になっているドメインは、どうすればいいですか?
まずは今の名義と契約の中身を、前の制作会社に確かめるところからです。移す手続きはドメインの種類や契約によって変わるので、状況をお聞きしたうえで、何から始めるとよいかを一緒に整理します。


