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滋賀の会社のデータの持ち方|ロゴ・写真・ドメインを手元に

2026.10.07 · 読む時間 約9分 · 木下スタジオ 木下貴博

滋賀の会社のデータの持ち方|ロゴ・写真・ドメインを手元に

「ロゴのデータがどこにあるか分からない」「ホームページを作った会社と連絡が取れなくなって、直せない」。滋賀の会社やお店でも、こうしたことは起こりがちです。ロゴや写真、ホームページのドメインは、会社の大事な持ち物です。この記事では、デザインのデータを自分の手元に持っておくために、何を受け取り、どのファイルを何に使い、ドメインとサーバーをどう持つかをお伝えします。

デザインのデータが「手元にない」と困ること

ロゴやチラシ、ホームページを作ってもらったあと、データを受け取らないまま何年もたつことがあります。作った人がいるうちは困りません。けれど、作った人と連絡が取れなくなったり、別の人に頼みたくなったりしたときに、はじめて「手元に何もない」ことに気づきます。

たとえば、看板を作り直そうとしたら、ロゴが名刺をスキャンした小さな画像しかなかった。ホームページの電話番号を直したいのに、どこに頼めばいいか分からない。ドメイン(ホームページの住所にあたる「〇〇.jp」などの名前)が前の制作会社の名義になっていて、移せない。どれも、作った時点で受け取っておけば防げたことです。

手元にないと

  • 看板や印刷物を作るたびに、ロゴを作り直すことになる
  • 小さな画像を引き伸ばして、ぼやけたロゴが出回る
  • ホームページを直すたびに、前の人を探す
  • ドメインを移せず、名前ごと変えることになる

手元にあると

  • 看板屋さんや印刷所に、そのまま渡せる
  • どこに置いても、同じ形・同じ色で出せる
  • 別の人に頼むときも、続きから始められる
  • 会社の名前とホームページの住所を守れる

図1 データが手元にあるかどうかで変わること

滋賀の会社が手元に持っておきたい4つのもの

デザインのデータと一口に言っても、中身はいろいろです。小さな会社やお店で、まず手元に持っておきたいのは次の4つです。

01

ロゴ

看板・印刷物・ホームページ・SNSに使う元のデータと、色の決まり。

02

写真

撮った写真の元の大きさのデータと、使ってよい範囲のメモ。

03

ドメイン

ホームページやメールの住所。ご本人の名義で持つ。

04

サーバー

ホームページを置く場所。こちらもご本人の名義で持つ。

図2 手元に持っておきたい4つ

それナル?では、作ったデータはお渡ししています。そして、サーバーとドメインはご本人の名義で持っていただく形にしています。作る人が持っていなくても、会社の側で困らないようにするためです。

ロゴのデータ:どのファイルを何に使うか

ロゴのデータを受け取ると、いくつかの種類のファイルが入っていることがあります。名前が分かりにくいので、「どれを使えばいいの?」となりがちです。一般的な使い分けをまとめました。

表1 ロゴのファイルの種類と、よくある使い道(一般的な目安)
ファイルどんなものかよくある使い道
AI・EPS線と面でできた元のデータ。大きくしても荒れない看板屋さん・印刷所・作業着の業者さんに渡す
PDF多くのパソコンで開ける。中身が元のデータのこともある印刷所に渡す・形の確認
SVGWeb向けの、大きくしても荒れないデータホームページに置く
PNG画像。背景を透明にできる社内資料・SNS・ホームページ
JPG画像。背景は透明にできないメールやLINEで形を見せるとき

「大きくしても荒れない」データを必ず1つ

いちばん大事なのは、大きくしても荒れない元のデータ(AI・EPS・SVGなど)を1つ持っておくことです。名刺の小さなロゴから、壁面の大きな看板まで、この元のデータがあれば作れます。画像(PNG・JPG)しか持っていないと、看板のように大きくするときにぼやけてしまいます。

元のデータは、専用のソフトがないと開けないこともあります。開けなくても、消さずに取っておいてください。看板屋さんや印刷所は、たいてい開けます。

受け取ったら、一度開いて確かめる

データを受け取ったら、その日のうちに一度開いてみます。開けるファイルだけでよいので、中身がロゴなのか、チラシなのか、ファイルの名前と中身が合っているかを見ておきます。何年もたってから開いて「思っていたものと違う」と分かっても、作った人に聞くのが難しくなっていることがあります。分からないファイルがあれば、受け取ったときに聞いておくのがいちばんです。

そのうえで、会社の中で決まった1か所に置きます。「ロゴ」「チラシ」「ホームページ」のようにフォルダを分け、作った年や中身が分かる名前をつけておくと、誰が見ても探せます。

横組み・縦組み・白地・色地をそろえる

ロゴは、置く場所によって形を変えて使います。横長の看板には横に並べた形、細長いのぼりには縦に並べた形。白い紙の上と、色の地の上でも、使う色が変わります。これらがはじめからそろっていると、どこに置いても同じ会社に見えます。

住宅・不動産のマークを、横組み・縦組み・白地・色地で並べたサイン計画のデザイン
制作例:同じマークを、横組み・縦組み・白地・色地まで並べたところ。どこに置いても線の太さが変わらないようにしています。

色の決まりも、データと一緒に

ロゴの色は、印刷とWebで表し方がちがいます。印刷で使う色の指定と、画面で使う色の指定を、メモにして一緒に持っておくと、看板屋さんにもホームページを作る人にも、同じ色で頼めます。会社の色の決め方は「会社の色の選び方」で書いています。ロゴそのものの作り方は「小さな会社のロゴの作り方」にまとめています。

写真と文章のデータも、会社の持ち物

ホームページやチラシに使った写真や文章も、会社の大事な材料です。次に何かを作るときに、そのまま使えることが多いものです。

写真は、元の大きさのまま取っておく

ホームページに載せた写真は、表示を軽くするために小さくしてあることがあります。それをダウンロードして印刷物に使うと、粗く見えてしまいます。撮った写真は、元の大きさのまま、どこか1か所にまとめて取っておきます。撮った日付や場所が分かるフォルダの名前にしておくと、あとで探しやすくなります。スマホでの撮り方は「スマホで撮る写真のコツ」に書いています。

使ってよい範囲を、メモしておく

写真には、使ってよい範囲があります。プロのカメラマンに撮ってもらった写真は、どこまで使ってよいかを撮影のときに確かめておきます。お客さんや社員の方が写っている写真は、本人の了解をもらっているかをメモしておきます。素材写真のサービスから買った写真は、そのサービスの決まりの範囲で使います。何年かたつと、どの写真がどういう約束だったかを忘れてしまうので、写真と一緒にメモを残しておくと安心です。

ドメインとサーバーは、ご本人の名義で持つ

ホームページを持つときに、いちばん大事なのがドメインとサーバーの名義です。少し分かりにくいところなので、言い換えながらお伝えします。

ドメインとサーバーとは

ドメインは、ホームページやメールアドレスの「〇〇.jp」「〇〇.com」の部分です。お店でいえば住所にあたります。サーバーは、ホームページのデータを置いておく場所です。お店でいえば建物にあたります。どちらも、毎年(または毎月)費用を払って借りる形です。

名義がほかの人だと、起きること

ドメインやサーバーを、制作会社や知り合いの名義で借りていることがあります。作るときは手間が少なくて便利ですが、その相手と連絡が取れなくなったり、関係が終わったりすると、ホームページを動かせなくなることがあります。ドメインの更新が止まれば、ホームページもメールも届かなくなります。長く使ってきた住所を手放すことになり、名刺やチラシ、看板に書いた住所まで変えなければいけなくなります。

だから、ドメインとサーバーは、会社の側で、ご本人の名義で持っておくのが安心です。それナル?でも、サーバーとドメインはご本人の名義にしていただいています。費用は年1,500〜15,000円ほどで、ホームページの制作料金には含まれていません。

メールアドレスも、ドメインにつながっている

「info@会社の名前.jp」のようなメールアドレスを使っている場合、そのメールもドメインにつながっています。ドメインを手放すと、ホームページだけでなく、取引先とやり取りしているメールまで使えなくなることがあります。名刺に書いたメールアドレスが届かなくなるのは、会社にとって大きな痛手です。ドメインの名義は、ホームページのためだけでなく、会社の連絡先を守るためでもあると考えておくと、その大切さが分かりやすいと思います。

  1. 名義を決める会社か代表者の名義で
  2. 借りるドメインとサーバーを申し込む
  3. 作るそこにホームページを置く
  4. 受け取る作ったデータを手元に
  5. しまうパスワードと更新日を記録

図3 ホームページのデータを手元に持つまでの流れ

更新の時期を、手帳に書いておく

ドメインやサーバーは、1年ごとなどに更新があります。支払いのカードが切れていて更新できず、気づいたらホームページが見られなくなっていた、ということも起こります。更新の時期を手帳やカレンダーに書き、届くお知らせのメールを見落とさないようにしておきます。ホームページの費用の全体は「滋賀でホームページを作るといくら?」にまとめています。

パスワードと置き場所の、一般的な注意

データやアカウントを手元に持つと、パスワードの管理も自分たちでしていくことになります。ここでは、どこの会社でも気をつけたい一般的なことをまとめます。

データとパスワードを持つときの一般的な注意

  • パスワードは使い回さず、サービスごとに変える
  • パスワードを書いた紙やファイルを、誰でも見られる場所に置かない
  • メールやLINEで、パスワードをそのまま送り合わない
  • 会社の誰が知っているかを決めておく(1人だけにしない)
  • サービスにある2段階の確認(ログインのときにもう1つ確かめるしくみ)は、使える場合は使う
  • データは、パソコンの中だけでなく、もう1か所にも置いておく

「知っている人が1人だけ」にしない

小さな会社では、ホームページのことは社長だけ、あるいは担当の社員の方だけが知っている、ということがよくあります。その方がいないときに何か起きると、誰も手が出せません。誰が何を知っているかを決めて、少なくとも2人は分かるようにしておきます。人が入れ替わるときは、引き継ぎの中身に入れておきます。

大津でも彦根でも、家族で続けている会社やお店では、代替わりのときに「ホームページのことは先代しか知らなかった」ということも起こりがちです。データの置き場所と、ドメイン・サーバーの名義、更新の時期を1枚にまとめておくと、次の人に渡しやすくなります。ホームページを作り直す時期の考え方は「ホームページを作り直す時期」に書いています。

アートディレクターの目線:データと一緒に「なぜこの形か」を渡す

木下貴博は、滋賀でアートディレクションからグラフィック、文字の制作までを一人で手がけています。ロゴを作るとき、先に考えるのは見た目ではなく、形が決まる手前の決まりごとです。看板では、名刺では、ホームページでは。誰が・どこで・どう受け取るかを並べて、そこから線の太さや色が決まっていきます。だから、データだけを渡しても、半分しか渡せていないと考えています。ファイルが手元にあっても、「なぜこの形で、どこにどう置くのか」が分からないと、次に使う人が迷って、少しずつ形が崩れていきます。データと一緒に、その決まりごとも会社の持ち物にしておくと、作った人がその場にいなくても、同じ会社の顔が守られます。

屋根と窓を線で組んだ住宅・不動産のロゴマークと、その形の理由を説明する1枚
制作例:屋根と窓を線で組んだマーク。なぜその形なのかを1枚にまとめた説明書も合わせて渡しています。

滋賀でホームページやロゴを頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方

それナル?は、滋賀の木下スタジオ(木下貴博)が運営している、小さく頼める窓口です。大津・草津・守山・近江八幡など滋賀県内を中心に、京都・大阪・名古屋や全国からもオンラインで受けています。

  • 窓口は1人。聞き取りから納品まで同じ人が受けます
  • 値段を先に出します。サーバー・ドメイン代のように、含まれないものも先にお伝えします
  • 作ったデータはお渡しします。サーバーとドメインはご本人の名義で持っていただきます

小さなホームページ(5ページまで)は98,000円〜、ロゴは49,800円〜(3案から1つ・名刺デザイン込み)です。公開後の更新は5,000円/月(月1回まで・使わない月は請求なし)で、頼みたいときだけ使えます。要らないものは要らないとお伝えします。窓口はホームページのページとロゴ・名刺のページにまとめています。返事は24時間以内です(土日祝は翌営業日)。

作ってもらったロゴやチラシのデータは、もらえますか?

はい。それナル?では、作ったデータはお渡ししています。看板屋さんや印刷所に、そのまま渡していただけます。

ドメインやサーバーの費用は、制作料金に入っていますか?

入っていません。サーバー・ドメイン代は年1,500〜15,000円ほどで、ご本人の名義で持っていただいています。名義が会社の側にあると、あとで別の人に頼むときにも困りません。

ロゴのファイルがたくさんあって、どれを使えばいいか分かりません。

一般的には、看板や印刷には大きくしても荒れない元のデータ(AI・EPS・PDFなど)、ホームページにはSVGやPNG、メールで見せるだけならJPGを使うことが多いです。渡す相手に「どの形式がいいですか」と聞くのがいちばん確実です。

前の制作会社の名義になっているドメインは、どうすればいいですか?

まずは今の名義と契約の中身を、前の制作会社に確かめるところからです。移す手続きはドメインの種類や契約によって変わるので、状況をお聞きしたうえで、何から始めるとよいかを一緒に整理します。

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