滋賀の会社案内パンフレット制作|渡す相手から決める作り方
「会社案内を作り直したいけれど、何をどの順で載せればいいか決まらない」。滋賀の中小企業から、よく聞く悩みです。会社案内のデザインは、色や形より先に「だれに渡すか」で中身の順番が決まります。この記事では、取引先・採用・金融機関という3つの相手ごとに載せる順がどう変わるか、紙とPDFの両方で使うときの作り方、頼む前にそろえるもの、料金の決まり方までを順番に説明します。
会社案内のデザインは「渡す相手」を決めるところから
会社案内を作るとき、多くの会社は「載せたいこと」から考え始めます。会社の歴史、社長のあいさつ、設備、取引先、社員の様子。どれも大事です。でも、全部を同じ強さで並べると、読む人はどこを見ればいいか分からなくなります。
そこで、先に決めてほしいのがだれに渡すかです。会社案内は、読む人によって知りたいことがまったく違います。
取引先
「この会社に頼んで大丈夫か」を知りたい。何ができるか、どんな設備があるか、品質をどう守っているか。
採用(学生・転職する人)
「ここで働く自分」を想像したい。どんな人がいて、どんな一日で、どう育ててもらえるか。
金融機関
「この会社は続いていくか」を知りたい。事業の中身、数字の流れ、これから何をするか。
同じ会社の話なのに、入口がまるで違います。だから「だれに渡すか」が決まると、表紙に何を置くか、最初の見開きで何を言うかが自然に決まります。デザインはそのあとです。
「全員に渡したい」という場合もあります。その方法は後で説明します。まずは、いちばん多く渡す相手を1つ決めてみてください。
取引先・採用・金融機関で、載せる順が変わる
相手ごとに、どんな順で並べると読まれやすいかを表にしました。ページの中身は大きく変わらなくても、順番が変わるだけで伝わり方が変わります。
| 順番 | 取引先に渡す | 採用で渡す | 金融機関に渡す |
|---|---|---|---|
| 1 | 何ができる会社か(1行) | どんな人が働いているか | 事業の中身(1行) |
| 2 | 作っているもの・できること | 仕事の一日・仕事の流れ | 売上の柱と取引の流れ |
| 3 | 設備・品質の守り方 | 育て方・教え方 | これからの計画 |
| 4 | 実績の種類(業種など) | 働く条件・休み | 設備・人の体制 |
| 5 | 会社概要・地図 | 会社概要・応募の入口 | 会社概要・沿革 |
「会社概要」はどの相手でも最後のほうに来ます。住所や資本金は、読む人が最初に知りたいことではないからです。でも、多くの会社案内では最初のページに置かれています。ここを後ろに回すだけでも、読みやすさは変わります。
取引先に渡すとき
取引先が知りたいのは「何ができるか」です。表紙を開いて最初に、会社が何をしているかを1行で言い切ります。そのあとに、作っているものや、できる加工、対応できる量などを並べます。
設備の一覧は、機械の名前を並べるだけでは伝わりにくいです。「この機械があるから、こういうことができる」と、できることに言い換えて書くと、読む人が自分の仕事に当てはめやすくなります。
採用で渡すとき
採用で渡す会社案内は、読む人が「ここで働く自分」を想像できるかどうかが大事です。会社の強みより先に、働いている人の写真と言葉を置きます。仕事の一日の流れや、入ってからどう教わるかがあると、安心して読み進められます。
採用向けの紙については、採用チラシ・求人ポスターの記事でもくわしく書いています。
金融機関に渡すとき
金融機関に渡すときは、事業の中身と、その流れが分かることが大事です。何を作り、だれに売り、どうお金が回っているか。図にすると一目で伝わります。数字を載せるときは、いつ時点の数字かを必ず添えます。数字だけが残って古くなると、かえって信頼を落とすことがあります。

1冊で全員に渡したいときの組み方
「相手ごとに何冊も作る余裕はない」という会社も多いと思います。その場合は、共通の部分と相手ごとの部分に分けて考えます。
よくある形
- あいさつ・沿革・設備・採用・概要を1冊に全部入れる
- どの相手にも同じ順で読ませる
- 採用の情報が古くなると、全部を刷り直す
- ページが増えて、だれにも読まれにくくなる
こうすると伝わる
- 本体は「何の会社か」と「何ができるか」だけに絞る
- 採用・取引先向けの話は、差し込みの1枚に分ける
- 変わりやすい情報は差し込み側に置く
- 渡す相手に合わせて、差し込みを選んで渡す
図1 1冊に詰め込む形と、本体+差し込みに分ける形
差し込みの1枚とは、本体に挟んで渡す、別の紙のことです。たとえば本体は長く使える内容だけにして、採用の条件や、今年の設備投資の話は差し込みにします。条件が変わったら、差し込みだけ作り直せば済みます。
PDFで渡すときも同じ考え方が使えます。本体のPDFと、相手ごとのPDFを分けておけば、メールに添えるファイルを選ぶだけで済みます。
紙とPDF、両方で使う会社案内の作り方
いまの会社案内は、紙で手渡すだけでなく、PDFでメールに添えたり、ホームページに置いたりすることがほとんどです。紙とPDFでは、気をつけるところが違います。最初から両方で使うと決めておくと、あとで作り直さずに済みます。
紙で使うとき
- 色:印刷の色(CMYK)で作る。画面で見た色と、刷った色は少し違って見えることがある
- 塗り足し:紙の端まで写真を置く場合、仕上がりより少し外まで伸ばしておく
- 見開き:開いた2ページを1枚の絵として組める。写真を大きく使える
- 紙の手ざわり:紙の厚さや質感も印象に入る。印刷所と相談して決める
大きさと折り方
会社案内の形は、大きく分けて3つあります。A4の紙を何枚か綴じた冊子、大きな紙を半分に折った二つ折り、細長く3つに折った三つ折りです。冊子はページを多く取れるので、取引先や金融機関に、じっくり読んでもらうときに向いています。二つ折りは、開いた見開きを1枚の絵として使えるので、写真を大きく見せたいときに向いています。三つ折りは、封筒に入れやすく、展示会や窓口で手に取ってもらうときに使いやすい形です。
どの形にするかは、渡し方で決めます。手渡しが多いのか、郵送が多いのか、展示会で配るのか。クリアファイルや封筒に入れて渡すなら、そのサイズに入るかどうかも先に確かめておきます。
PDFで使うとき
- 1ページずつ読める形:スマホで見ると、見開きは小さくなる。PDF用は1ページずつに分けた版を用意する
- ファイルの重さ:メールで送れる重さにする。写真を画面向けに軽くした版を作る
- リンク:ホームページや応募フォームへ、押せるリンクを入れられる
- 文字の大きさ:スマホで拡大しなくても読める大きさを意識する
人に見せる資料の作り方については、資料を読みやすくする記事にもまとめています。会社案内をスライドの形で作る方法もあります。

滋賀の中小企業の会社案内で、よく足りないもの
滋賀には、湖南の工場、湖東や湖北のものづくりの会社、地域に根づいたお店や福祉の事業所など、いろいろな会社があります。業種はさまざまですが、会社案内を作るときに足りなくなりやすいものは、だいたい共通しています。
会社案内を頼む前にそろえるもの
- 渡す相手(いちばん多く渡すのはだれか)
- 何の会社かを言う1行(候補が3つほどあると選びやすい)
- 現場や働く人の写真(できれば元のデータ)
- ロゴのデータ(なければ社名の正しい書き方)
- 会社概要(住所・設立・代表者・事業内容)
- 載せる数字と、その数字がいつ時点か
- 紙で使うか、PDFで使うか、両方か
図2 会社案内を頼む前にそろえるもの
現場と人の写真
会社案内でいちばん足りなくなりやすいのが、写真です。建物の外観はあっても、中で人が働いている写真がない。そういうことがよくあります。取引先にも採用にも、人の手が動いている写真は強く伝わります。
撮影は料金に含まれていません。スマホで撮った写真でも、明るい時間に、手元や表情に寄って撮れば使えることが多いです。どんな写真を撮ればいいか迷うときは、先に相談してください。撮る場面の一覧をお渡しすることもできます。
場所とアクセス
工場や事業所が、大津や草津の市街地ではなく、少し離れた場所にあることも多いと思います。来社する人のために、地図だけでなく、最寄りの駅やインターからの道順、駐車場の有無まで書いておくと親切です。
長く使える情報と、すぐ変わる情報
会社案内は、一度刷ると数年使うことが多いものです。その間に、社員の数や取引先、設備は変わっていきます。刷る前に、載せる情報を「長く使えるもの」と「すぐ変わるもの」に分けてみてください。すぐ変わるものは、本体に載せず、差し込みやPDFの側に回します。そうすると、会社案内そのものを長く使い続けられます。
何の会社かを言う1行
表紙や最初のページに置く1行です。社名だけでは、何をしている会社か伝わらないことがあります。「〇〇の部品を、〇〇から仕上げまで」のように、何をしているかが分かる1行を考えてみてください。きれいな言葉でなくてかまいません。候補を出していただければ、一緒に絞ります。
会社案内の料金と進め方:ページ数で見積り(無料)
会社案内の料金は、ページ数で見積ります。見積りは無料です。4ページなのか、8ページなのか、差し込みの紙を何枚つけるのか。紙だけか、PDFも作るか。それによって変わるので、まずは「だれに渡すか」と「何ページくらいか」を教えてください。
- 相談渡す相手と、ページ数の目安を一言
- 見積りページ数から金額と日程をお伝えする(無料)
- 材料を送る文章のメモ・写真・ロゴ・会社概要
- 組み立て載せる順を決めて、形にする
- 確認・直し数字と名前のまちがいがないかを見る
- 納品印刷用データと、画面用のPDF
図3 会社案内ができるまでの流れ
含まれないもの
印刷代と撮影は含まれていません。文章をゼロから書くところまで頼む場合は、1ページ10,000円〜の別料金です。箇条書きのメモをいただければ、読みやすい順に整えるところは一緒に進めます。
料金が上がるのは3つだけ
- 直しが、はじめに決めた回数を超えたとき(1回5,000円〜)
- ページや枚数が増えたとき
- 急ぎのとき(+30〜50%)
途中でページを増やしたくなったら、その時点でいくら変わるかをお伝えしてから進めます。黙って増えることはありません。
チラシや1枚ものの料金はチラシ・ポスターのページに、資料づくりは社内資料のページに、全体の料金は料金のページにまとめています。

滋賀で会社案内を頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方
それナル?は、木下スタジオ(滋賀・木下貴博)が運営する、小さく早く頼める入口です。会社案内を頼むときの進め方は、次のとおりです。
- 窓口は1人:聞き取りから納品まで、同じ人が担当します。渡す相手の話を、そのままデザインまで持っていけます
- 値段を先に出す:ページ数で見積り、含まれないものまで先にお伝えします
- 作ったデータはお渡しする:次に情報が変わったときにも使えます
会社案内を作ったあとに、同じ言い方と色でホームページや採用チラシをそろえることもできます。ホームページの作り直しを考えている場合は、ホームページを作り替えるタイミングの記事もあわせて読んでみてください。はじめてデザインを頼む方は、はじめての依頼の記事が参考になります。
返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)、打ち合わせは基本オンラインです。受付は毎月3社までです。
会社案内の料金はいくらですか?
ページ数で見積ります。見積りは無料です。何ページか、紙だけかPDFも作るか、差し込みの紙をつけるかで変わるので、まずは渡す相手とページ数の目安を教えてください。印刷代と撮影は含まれていません。
紙とPDFの両方を作ってもらえますか?
はい。同じデザインから、印刷所に出すデータと、画面で見るためのPDFを分けて作ります。PDFはスマホでも読めるよう、1ページずつの形にできます。両方必要な場合は、見積りの前にお伝えください。
取引先向けと採用向けで、別々に作るべきですか?
何冊も作る必要はありません。本体は共通にして、相手ごとの話を差し込みの1枚に分ける方法があります。変わりやすい情報を差し込み側に置けば、作り直しも少なく済みます。
文章がまとまっていなくても頼めますか?
箇条書きのメモで大丈夫です。読みやすい順に並べるところは一緒に進めます。文章をゼロから書くところまで頼む場合は、別料金(1ページ10,000円〜)です。
滋賀県外の会社でも頼めますか?
はい。滋賀県内のほか、京都・大阪・名古屋にも対応しています。打ち合わせは基本オンラインなので、全国どこからでもご相談いただけます。


