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滋賀の地域団体・NPOのデザイン|会報・チラシ・HP

2026.10.07 · 読む時間 約9分 · 木下スタジオ 木下貴博

滋賀の地域団体・NPOのデザイン|会報・チラシ・HP

「会報もチラシも毎回手作りで、担当が替わるたびに見た目がばらばら。誰に頼めばいいかも分からない」。滋賀の地域団体やNPOから、よく聞く悩みです。この記事では、会報・イベントのチラシ・ホームページを、少ない人手でも続けられる形にするデザインの考え方を説明します。読んでもらえる会報の組み方、人が集まるチラシの見せ方、役員が替わっても崩れない「型」の作り方、そして頼むときの料金と進め方まで、順番に見ていきます。

滋賀の地域団体・NPOのデザインは「続けること」が難しい

滋賀には、自治会やまちづくりの団体、子育てや福祉、環境、琵琶湖や里山を守る活動など、地域に根ざした団体がたくさんあります。活動の中身は違っても、デザインの悩みはよく似ています。

  • 会報やチラシは、毎回だれかがワープロや表計算ソフトで手作りしている
  • 担当が替わるたびに、文字の大きさや色、ロゴの置き方が変わる
  • 伝えたいことが多くて、紙がぎっしり埋まっている
  • ホームページはあるが、何年も前の情報のまま止まっている

こうなるのは、担当の方の力が足りないからではありません。多くの団体は、本業や家のことのあいまに、ボランティアで広報を受け持っています。毎回ゼロから作るのは、それだけで大変です。

だから、地域団体やNPOのデザインで大事なのは、1枚を見事に仕上げることより、誰が担当しても同じように作れる「型」を持つことです。型があれば、次の担当の方は中身を入れ替えるだけで済みます。

毎回ゼロから作ると

  • 担当ごとに見た目が変わる
  • 作るたびに時間がかかる
  • 同じ団体だと気づかれにくい
  • 引き継ぎのたびに作り方が消える

型を持つと

  • 誰が作っても同じ団体に見える
  • 中身を入れ替えるだけで済む
  • 会報・チラシ・HPがつながって見える
  • 引き継ぎはデータを渡すだけ

図1 毎回ゼロから作る形と、型を持つ形

会報は「最初の1面」で読むかどうかが決まる

会報は、会員や地域の家に配られて、まず表を見て、気になれば中を読む、という読まれ方をします。つまり、表紙や1面で「今回は自分に関係がありそう」と思ってもらえるかどうかで、中まで読まれるかが決まります。

1面には、記事を1つだけ大きく

1面に記事を5つも6つも並べると、どれも小さくなり、どれも読まれにくくなります。その号でいちばん伝えたい話を1つ選んで、写真と見出しを大きく置きます。ほかの記事は、2面以降に順に並べます。

01

1面

その号でいちばん伝えたい話を1つ。写真1枚と、短い見出し。

02

中の面

活動の報告、人の紹介、お知らせ。毎号同じ場所に同じ種類の記事を。

03

最後の面

次の予定と、参加や問い合わせの方法。切り取って貼れる形でもよい。

図2 会報の面ごとの役割

毎号「同じ場所に同じもの」を置く

会報は、毎号同じ場所に同じ種類の記事があると、読む人が迷いません。「予定はいつも最後の面の右下」と決まっていれば、予定だけ確かめたい人もすぐに見つけられます。この「同じ場所」を決めることが、そのまま会報の型になります。

文章は短く、文字は大きめに

地域の会報は、年齢の高い方にも読まれます。本文の文字が小さいと、それだけで読むのをやめてしまう人がいます。1つの記事を短くまとめ、そのぶん文字を大きめにするほうが、結果として多くの人に読まれます。伝えたいことが多い号は、ページを増やすより、次の号に回すことも考えます。

会報は料金表に無いため、ページ数や号数をうかがって見積りします(無料)。

地域のイベントのチラシは「誰が来ていい会か」を先に

地域のイベントのチラシで、人が集まらない理由のひとつは、誰が来ていい会なのかが分かりにくいことです。会員向けなのか、誰でも来ていいのか。子ども連れでもいいのか。申込みがいるのか。読む人は、ここが分からないと「自分は行っていいのかな」と迷って、そのまま行かないことを選びます。

地域のイベントのチラシに入れておきたいもの

  • 何の会か(見出し1行と、写真か絵1つ)
  • 誰が来ていいか(どなたでも/子ども連れ歓迎/会員の方 など)
  • 日時と場所(駐車場や最寄りのバス停も)
  • 申込みが要るか、要るならその方法
  • 費用と持ち物
  • 問い合わせ先(団体名と連絡先)

図3 地域のイベントのチラシのチェックリスト

朝市マルシェのポスター。空の広い写真の空いているところに見出しを置き、日付の行にだけ地を敷いた紙面
制作例(見本):朝市のポスター。写真の空いているところに見出しを置くのが前提の1枚です。日付の行だけは雲に負けるので、そこにだけ地を敷いています。地域のイベントでも、写真1枚と見出し1行で「どんな会か」を先に見せられます。

イベントのチラシの組み方は、食のイベントのチラシの記事にもくわしく書いています。掲示板に貼るポスターの文字の大きさはポスターの大きさと文字の記事が参考になります。

写真は活動の「途中」を撮っておく

チラシや会報に使う写真は、イベントの集合写真だけでなく、活動している途中の写真が役に立ちます。清掃をしている手元、子どもが何かに夢中になっている顔、準備をしている人たちの背中。次のチラシで「こんなことをする会です」と見せるとき、いちばん伝わる写真です。人の顔が写る写真を使うときは、本人や保護者の了解を先にもらっておきます。

ホームページは「止まっていない」ことを見せる

地域団体やNPOのホームページで、いちばん困るのは、情報が古いまま止まってしまうことです。最後のお知らせが何年も前だと、見た人は「この団体はもう活動していないのかな」と思ってしまいます。

だから、ホームページは更新しやすい形で作ります。何ページもある立派なホームページより、1ページで、次の予定と連絡先がいつも最新になっているほうが役に立ちます。

表1 地域団体・NPOのホームページに置くもの
置くもの更新の頻度の目安ねらい
団体が何をしているかの1行ほとんど変えないはじめての人に、どんな団体か伝える
次の予定イベントのたび活動が続いていることを見せる
活動の写真季節ごと参加したときの様子を想像してもらう
会報のPDF発行のたび紙を受け取っていない人にも届ける
参加・寄付・問い合わせの方法変わったとき次の一歩を迷わせない

はじめてホームページを作る団体なら、まず1ページで十分です。最初の画面に団体が何をしているかの1行と活動の写真、その下に次の予定、会報のPDF、最後に参加や問い合わせの方法。この順で並べれば、はじめて見た人にも、もう知っている人にも役に立ちます。活動が増えて載せたいことが増えたら、そのときにページを足していけば大丈夫です。

更新をそのつど頼みたい場合は、公開後の更新(5,000円/月・月1回まで・使わない月は請求なし)も選べます。自分たちで更新したい場合は、LINEやSNSのお知らせをホームページから見られる形にしておく方法もあります。LINE公式アカウントの記事もあわせてどうぞ。

役員が替わっても続く「型」の作り方

地域団体やNPOでは、役員や広報の担当が数年ごとに替わることがよくあります。そのたびに会報やチラシの作り方が消えてしまわないように、型を作っておきます。

  1. ロゴと色団体の顔を1つに決める
  2. 文字見出しと本文の書体と大きさ
  3. 型チラシ・会報の枠を作る
  4. 説明書入れ替える場所を1枚に
  5. 引き継ぎデータと説明書を渡す

図4 役員が替わっても続く型の作り方

型は、ふだん担当の方が使っているソフトで開ける形にしておくことが大事です。専門のソフトでしか開けない型は、次の担当の方が使えません。どのソフトで作るかは、最初の打ち合わせでうかがって相談しながら決めます。

説明書は1枚でいい

型といっしょに渡す説明書は、分厚いマニュアルにしないことがこつです。分厚い説明書は、次の担当の方が開かないまま終わることが多いからです。「ここに日付」「ここに写真」「ここは変えない」と、入れ替える場所に印をつけた1枚があれば十分です。変えてはいけないもの(ロゴの置き方や色)と、毎回変えるもの(日付や写真、見出し)を分けて書いておくと、迷う場面がぐっと減ります。この1枚は、引き継ぎのときにデータといっしょに渡します。

型があると、会議も短くなる

型のよいところは、作る時間が減ることだけではありません。チラシの見た目を毎回話し合う必要がなくなるので、役員会では「何を伝えるか」「いつ配るか」の話に時間を使えます。会議の進め方に悩んでいる団体は、会議の進め方のページも見てみてください。

引き継ぎの資料の作り方は書類のテンプレートの記事も参考になります。団体のロゴがまだ無い、または古くなっているときは、小さな会社のロゴの記事で考え方をまとめています。

アートディレクターの目線木下貴博は、文字を組むときに、見た目を飾る前に「形が決まる手前の決まりごと」から考えます。地域団体の型も同じで、大事なのは見た目のおしゃれさより、「見出しはこの大きさ」「予定はいつもこの場所」といった決まりごとです。決まりごとがはっきりしていれば、次の担当の方は迷わずに作れます。そして続けているうちに、その団体らしさは自然に出てきます。らしさは先に決めるものではなく、続けたあとに気づくものです。
「滋賀のしごと調査」の報告書の表紙。赤と青の粒を散らして、2つの立場が混ざっていく様子を図にしたデザイン
制作例(見本):「滋賀のしごと調査」の報告書。赤と青の粒を散らして、2つの立場が混ざっていく図にしました。活動の報告書や年次報告も、同じ色と書体でそろえると団体の顔になります。

滋賀の地域団体・NPOのデザインの料金の目安

それナル?では、料金を先に全部出しています。地域団体・NPOでよく頼まれるものを、表にまとめました(税抜)。

表2 地域団体・NPOでよく頼まれるものの料金(税抜)
頼むもの料金中身
チラシ(A4)片面19,800円〜/両面29,800円〜イベント・会員募集の告知
ポスター(B2・B1)39,800円〜掲示板や公共施設での掲示
ホームページ1ページ19,800円〜文章と写真をお持ちいただく形・修正なし・スマホ対応
公開後の更新5,000円/月月1回まで・使わない月は請求なし
ロゴ49,800円〜3案から1つ・名刺デザイン込み
チラシや資料の型(テンプレート)29,800円〜担当が替わっても使える形
会報内容をうかがって見積り(無料)ページ数・号数で変わる

予算が限られている団体は、まずイベントのチラシ1枚を頼んで、そのデータを型として使い回す形が始めやすいです。作ったデータはお渡しするので、次の回は日付と写真を入れ替えるだけで済みます。

印刷代、撮影、サーバー・ドメイン代(年1,500〜15,000円ほど・団体の名義)は含まれていません。料金が上がるのは、直しが決めた回数を超えたとき(1回5,000円〜)、ページや枚数が増えたとき、急ぎのとき(+30〜50%)の3つだけです。予算の考え方は予算の決め方の記事に、全体の料金は料金のページにまとめています。

滋賀で地域団体・NPOのデザインを頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方

それナル?は、木下スタジオ(滋賀・木下貴博)が運営する、小さく早く頼める入口です。地域団体やNPOの会報・チラシ・ホームページは、次のように進めます。

  • 窓口は1人:聞き取りから納品まで、同じ人が担当します。役員の方が替わっても、同じ考え方で続けられます
  • 値段を先に出す:印刷代など含まれないものまで、見積りの段階でお伝えします。見積りは無料なので、会議で予算を決める前の相談にも使えます
  • 作ったデータはお渡しする:型として、次の担当の方に引き継げます

打ち合わせは基本オンラインです。活動の場を見たほうが早いときだけ伺います。対応エリアは大津・草津・守山・近江八幡・東近江・彦根・長浜・高島など滋賀県内と、京都・大阪・名古屋です。返事は24時間以内(土日祝は翌営業日)、受付は毎月3社までです。チラシの窓口はチラシ・ポスターのページ、ホームページはホームページのページ、型づくりは社内資料のページにあります。

会員が少ない小さな団体でも頼めますか?

頼めます。チラシ片面1枚(19,800円〜)から相談できます。そのデータを型として使えば、次の回からは日付や写真を入れ替えるだけで済みます。

会報を毎号頼むことはできますか?

会報は料金表に無いので、ページ数や発行の回数をうかがって見積りします(無料)。毎号頼む形のほか、型だけ作って中身は団体で入れる形もできます。

役員会で決めてからでないと頼めません。

見積りは無料です。先に金額と中身をお出しするので、そのまま役員会の資料として使っていただけます。決まってから改めてご連絡ください。

自分たちのパソコンで型を使えますか?

ふだん使っているソフトをうかがって、どの形で型を作るかを相談しながら決めます。どこを入れ替えればいいかを1枚にまとめた説明もお渡しします。

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