滋賀の学習塾の生徒募集チラシ|保護者に読まれる作り方
滋賀で学習塾を開いている方から、「生徒募集のチラシを配っても、問い合わせにつながっているのか分からない」という声をよく聞きます。学習塾のチラシは、子どもではなく保護者が読むものとして作ると、伝わり方が変わります。この記事では、保護者が知りたい順番、学年と時間割の見せ方、体験授業への入口、配る時期までを順にお伝えします。
学習塾のチラシを読むのは、保護者
生徒募集のチラシは、新聞の折込やポスティング(家のポストに直接入れる配り方)、学校の近くでの手配りなどで届きます。家に届いたチラシを最初に手に取るのは、多くの場合、子どもではなく保護者です。子どもが学校で受け取ってきたものでも、通うかどうかを決めるのは家の大人です。
保護者は、チラシをじっくり読む時間があるとは限りません。夕方の家事の合間や、仕事から帰ってポストを開けたときに、ほかの郵便物と一緒にさっと見ます。その数秒で「うちの子に関係がありそうか」を判断して、残すか捨てるかを決めています。
保護者が知りたいのは、4つのこと
保護者がチラシを見て知りたいことは、だいたい決まっています。うちの子の学年が対象か。家から通える場所か。習い事や部活と重ならない時間か。いきなり入会ではなく、まず試せるか。この4つがすぐ分かるチラシは、手元に残りやすくなります。
学年
うちの子が対象かどうか。小学生・中学生・高校生のどこか。
場所
家や学校から通えるか。送り迎えはしやすいか。
時間
部活や習い事と重ならないか。何曜日の何時か。
試し方
体験授業や面談があるか。申し込みは簡単か。
図1 保護者がチラシで先に確かめること
「合格実績」や「熱意」の前に
学習塾のチラシでは、塾の思いや指導方針を大きく書きたくなります。思いはもちろん大切です。ただ、初めて見る保護者にとっては、思いを読む前に「うちの子に関係があるか」が分からないと、先へ読み進めてもらえません。対象の学年と場所と時間が先に分かり、そのあとに「どんな教え方の塾か」が続く順番にすると、思いの部分まで読んでもらいやすくなります。
滋賀の学習塾のチラシで、先に決めること
デザインを始める前に、決めておくと迷わないことが3つあります。誰に、いつ、何をしてほしいか、です。
1. 誰に向けたチラシか
小学生から高校生まで受けている塾でも、1枚のチラシで全学年に呼びかけると、どの保護者にも「うちの子のことだ」と思ってもらいにくくなります。春の新学期前は新しく中学生になる子、夏は受験を控えた中学3年生、のように、その時期にいちばん声をかけたい学年をしぼると、見出しの言葉が決まります。
全学年のことを載せたい場合も、いちばん大きく扱う学年を1つ決めて、ほかは下にまとめる、という分け方ができます。
2. いつ配るか
配る時期によって、保護者の気持ちはちがいます。進級や進学が近い時期は「新しい学年でついていけるか」、夏休みや冬休みの前は「この休みをどう過ごすか」、定期テストの前後は「点数をどうにかしたい」。時期に合わせて見出しの言葉を変えると、同じ塾のチラシでも読まれ方が変わります。
3. 何をしてほしいか
チラシを読んだ保護者に、最後に何をしてほしいかを1つに決めます。体験授業に申し込む、面談の予約をする、説明会に来る。いくつも並べると、見る人は迷います。いちばんしてほしいことを1つ決めて、それをいちばん目立たせます。
チラシを頼む前に決めておくこと
- いちばん声をかけたい学年
- 配る時期と、配る方法(折込・ポスティング・手配り・校舎に置く)
- 読んだ人にしてほしいこと(体験授業・面談・説明会のどれか)
- 時間割と、授業料の載せ方(載せるか、載せないか)
- 申し込みの窓口(電話・Webフォーム・LINEのどれを先に使ってほしいか)
- 校舎の写真や講師の写真があるか
学年と時間割は、表にせず「うちの子」で読める形に
学習塾のチラシで字がいちばん多くなるのが、学年ごとのコースと時間割です。全部を細かい表にして載せると、正確ではあっても、保護者は自分の子の行を探すのに手間がかかります。
学年ごとに、見出しを立てる
「小学生」「中学生」「高校生」のように、学年ごとに見出しを立てて区切ると、保護者は自分の子の学年のところだけを読めます。それぞれの区切りの中に、曜日と時間、教科、1回の時間を短く書きます。区切りごとに同じ順番で書くと、くらべやすくなります。
部活・習い事との重なりが分かるように
中学生の保護者がいちばん気にするのは、部活との重なりです。「部活のあとでも間に合う時間」「土曜は午前・午後から選べる」など、通い方が想像できる一言を時間割のそばに添えると、保護者は家の予定と重ねて考えられます。振替ができる塾なら、そのことも短く書いておくと安心してもらえます。
探しにくい時間割
- 全学年・全コースを1つの細かい表にしている
- 曜日と時間が小さく、どの行か分からない
- コースの名前だけで、中身が分からない
- 振替や途中入会のことが書いていない
うちの子で読める時間割
- 学年ごとに見出しで区切っている
- 区切りの中は、曜日・時間・教科を同じ順で
- 部活のあとでも通えるかが分かる一言がある
- 振替や途中入会のことを短く添えている
図2 時間割の見せ方
授業料は、載せ方を先に決める
授業料をチラシに載せるかどうかは、塾によって考え方がちがいます。載せると比べられるので気になる、という声もあれば、載っていないと問い合わせにくい、という保護者の声もあります。どちらが正しいということはありません。
載せない場合は、「授業料は体験授業のときにご案内します」のように、どこで分かるかを一言書いておくと、保護者は安心して問い合わせできます。載せる場合は、教材費や入会金など、別にかかるものがあるかも一緒に書いておくと、あとで食いちがいが起きにくくなります。
体験授業への入口を、いちばん分かりやすく
生徒募集のチラシで、いちばん目立たせたいのは、多くの場合、体験授業や無料面談への入口です。保護者にとって、いきなり入会を決めるのは大きな一歩です。「まず1回、試してから決められる」と分かると、問い合わせの心のハードルが下がります。

入口に書くこと
体験授業の入口には、何をすればいいかが一度で分かることを書きます。体験授業があること、費用がかかるかどうか、何回まで受けられるか、申し込みの方法。この4つがそろっていると、保護者は電話をかける前に迷いません。
申し込みの方法が電話だけだと、昼間は仕事で電話できない保護者もいます。Webフォームや、塾のLINE公式アカウント(お店や会社が使えるLINEの窓口)からも申し込めるようにすると、夜に家で見て、その場で申し込めます。LINEの窓口の作り方は「LINEを問い合わせ窓口にする」で書いています。
QRコードの置き方
チラシからWebフォームやLINEへつなぐときは、QRコードを使います。QRコードは、小さすぎると読み取れず、端に寄せすぎると折り目にかかることがあります。QRコードのそばには「体験授業の申し込みはこちら」のように、読み取ると何ができるかを書いておきます。くわしくは「QRコードの入れ方」にまとめています。
地域で知られている塾は、順番が変わる
長く続いていて、地域の保護者が名前で覚えている塾なら、塾の名前を大きく出したほうがいいこともあります。大事なのは、決まった型に当てはめることではなく、誰に向けたチラシかを先に決めることです。
アートディレクターの目線:見た目より先に「どう受け取られるか」
木下貴博は、滋賀でアートディレクションからグラフィック、文字の制作までを一人で手がけ、本業では体験設計(使う人がどう感じて、どう動くかを組み立てる仕事)にも携わっています。チラシ1枚でも、はじめに考えるのは色や飾りではなく、「誰が・どこで・どう受け取るか」です。学習塾のチラシなら、夕方にポストを開けた保護者が、ほかの郵便物と一緒に数秒で見る、という場面から形を決めます。その数秒でいちばん先に学年の文字を拾ってもらうには、どこに何を置けばいいか。色や書体は、その答えに合わせてあとから決まります。見た目を飾る前に「なぜこの形になったか」を説明できるチラシは、時期ごとに見出しを差し替えても、塾らしさが崩れにくくなります。
配る時期と配り方で、チラシの形を変える
同じ塾のチラシでも、どう配るかで、形を変えたほうがいい場合があります。
新聞の折込・ポスティング
家に届くチラシは、ほかのチラシと一緒に見られます。ぱっと見て塾のチラシだと分かること、学年がすぐ分かることが先です。両面にする場合は、表で「誰に・何を」を伝えて、裏に時間割や授業料、地図をまとめる分け方がよく使われます。
学校の近くでの手配り・校舎に置く
手配りのチラシは、子どもが受け取って家に持ち帰ることが多いので、カバンの中で折れても読めるように、大事なことを上のほうにまとめます。校舎の入口や、地域の掲示板に貼るポスターなら、離れたところからでも読めるように、文字の数をさらにしぼります。ポスターの文字の大きさは「ポスターのサイズと文字の大きさ」で書いています。
滋賀の塾は、通い方の書き方も大事
滋賀では、送り迎えを車でする家が多い地域もあります。草津や守山、栗東の駅の近くの塾と、大津の山手や彦根の郊外の塾とでは、保護者が気にすることもちがいます。駅から近いなら駅からの道のり、車で来る人が多いなら駐車場や送迎の止め方を書いておくと、保護者は通う様子を思い浮かべやすくなります。
- 時期を決める新学期・休み前・テスト前
- 学年をしぼるいちばん声をかけたい学年
- 入口を1つに体験授業・面談のどれか
- 配り方を決める折込・ポスティング・手配り
- デザイン読む順番から組む
- 入稿・配布印刷所へデータを渡す
図4 生徒募集チラシを作る流れ
早めに頼むと、余裕を持って配れる
配る日が決まっているチラシは、印刷と配布の日数から逆算して頼むと安心です。折込やポスティングは、配る業者さんの締切が先にあることが多いので、まずその日を確かめます。それナル?では、文章と写真がそろっていれば、急ぎで3日以内(最短1日)にもできます。その場合は料金に30%を足します。急ぐときの進め方は「チラシを最短1日で作る条件」にまとめています。
写真と言葉は、保護者の安心につながるものを
学習塾のチラシでは、写真と言葉の選び方で、塾の空気が伝わります。
写真は、教室の様子が分かるものを
保護者は、子どもを通わせる場所がどんなところかを知りたいと思っています。教室の明るさ、机の並び、講師の顔。教室の写真が1枚あるだけで、初めての保護者も中の様子を想像できます。素材写真(どこでも使える既製の写真)だけで作ると、どの塾のチラシも同じに見えてしまいます。スマホで撮る場合のコツは「スマホで撮る写真のコツ」に書いています。
生徒の顔が写る写真を使うときは、本人と保護者の了解が取れているものだけにします。了解が取りにくい場合は、手元や後ろ姿、教室だけの写真で十分に伝わります。
言葉は、短く、やさしく
チラシの言葉は、保護者が一度読んで分かる言葉にします。塾の中で使っている言葉や、コースの呼び名は、初めての人には伝わらないことがあります。「〇〇コース」と書くなら、その下に「学校の授業の予習と復習」のように、何をするコースかを一言添えます。
また、成績が必ず上がる、のような言い切りは避けたほうが安心です。保護者は、言い切りよりも、どんなふうに子どもを見てくれるのかを知りたいと思っています。
チラシ・Web・掲示の言い方をそろえる
チラシを見た保護者の多くは、そのあとスマホで塾の名前を検索します。チラシで見た色や言葉が、ホームページでも同じだと、「さっきのチラシの塾だ」とつながります。チラシとホームページ、校舎の掲示、SNSの画像まで同じ言い方と色にしておくと、保護者は迷いません。SNSの画像は「SNSの画像の作り方」で書いています。
学習塾のチラシの費用
それナル?では、料金を先に全部出しています。チラシは片面か両面か、何種類作るかで変わります。
| 頼むもの | 料金 | メモ |
|---|---|---|
| チラシ片面A4 | 19,800円〜 | 印刷代は別 |
| チラシ両面A4 | 29,800円〜 | 表に呼びかけ、裏に時間割など |
| ポスター(B2・B1) | 39,800円〜 | 校舎の掲示など・印刷代は別 |
| バナー・SNS画像 | 5,000円〜/枚 | チラシと同じ言い方と色で |
| 急ぎ(3日以内) | +30% | 最短1日・文章と写真がそろっている場合 |
金額が上がるのは、直しが決めた回数を超えたとき(1回5,000円〜)、枚数が増えたとき、急ぎのときの3つだけです。上がる前に必ずお伝えします。印刷代と撮影、文章をゼロから書く作業(1ページ10,000円〜)は含まれていません。下書きをいただければ、読みやすい長さと順番に整えます。印刷所へのデータの渡し方は「印刷データの渡し方」にまとめています。
滋賀で学習塾のチラシを頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方
それナル?は、滋賀の木下スタジオ(木下貴博)が運営している、小さく頼める窓口です。大津・草津・守山・彦根など滋賀県内を中心に、京都・大阪・名古屋や全国からもオンラインで受けています。
- 窓口は1人。聞き取りから納品まで同じ人が受けます
- 値段を先に出します。印刷代など、含まれないものも先にお伝えします
- 作ったデータはお渡しします。印刷所にそのまま渡せます
チラシだけでも相談できますし、ポスターやホームページ、SNSの画像までまとめて頼むこともできます。まとめて頼むと、言い方と色がそろいます。打ち合わせは基本オンラインで、授業の前の時間や夜にも進められます。返事は24時間以内です(土日祝は翌営業日)。窓口はチラシ・ポスターのページにまとめています。ホームページもあわせて考えるときはホームページのページをご覧ください。
学習塾のチラシには、何をいちばん大きく書けばいいですか?
多くの場合、その時期にいちばん声をかけたい学年と、その学年に向けた一言です。保護者は「うちの子に関係があるか」で、読むかどうかを決めます。地域で名前が知られている塾なら、塾の名前を大きくしたほうがいいこともあります。
授業料はチラシに載せたほうがいいですか?
塾によって考え方がちがいます。載せない場合は、体験授業や面談で案内することを一言書いておくと、保護者は問い合わせしやすくなります。載せる場合は、教材費や入会金など別にかかるものも一緒に書いておくと安心です。
春・夏・冬で、毎回作り直さないといけませんか?
はじめに形を決めておけば、学年と見出し、日付を差し替えて使い回せます。作ったデータはお渡しするので、次の時期に同じ形で直すこともできます。
印刷や配布もお願いできますか?
それナル?の料金はデザインの料金で、印刷代と配布は含まれていません。印刷所や配布の業者さんにそのまま渡せるデータをお渡しします。配る日が決まっているときは、その日から逆算して進めます。


