滋賀の食品メーカー・菓子店のラベルと会社案内
滋賀の食品メーカーや菓子店の方から、「商品が増えるたびにラベルを作ってきたら、棚に並べたときに同じ会社のものに見えない」という相談を受けることがあります。食品メーカー・菓子店のラベルや会社案内のデザインは、1つずつの出来より、品が増えても「あの店のもの」と分かる型を持つことが大事です。この記事では、ロゴ、商品のラベル、会社案内と取引先向けの資料を、どうそろえていくかを順にお伝えします。
食品メーカー・菓子店のデザインは、品が増えるほど崩れやすい
食品メーカーや菓子店は、商品の数が多い仕事です。定番の品に、季節の品、詰め合わせ、贈りもの用の箱。お店で売る分のほかに、道の駅や百貨店、ネットのお店、取引先に卸す分もあります。品が1つ増えるたびにラベルを作り、催事のたびにチラシを作り、商談のたびに資料を作る。それを続けているうちに、色も文字もロゴの置き方も、少しずつずれていきます。
ずれた状態でも、1つずつ見ればきれいに見えることがあります。ところが、売り場の棚に並べたとき、詰め合わせの箱を開けたとき、取引先に資料を渡したときに、同じ会社のものとして見えません。お客さんにとっても、取引先にとっても、覚えにくい会社になってしまいます。
お店・売り場
棚で選ばれる。ラベル・値札・のれん・紙袋。
贈りもの
開けたときに伝わる。箱・掛け紙・しおり。
取引先・商談
持ち帰って読まれる。会社案内・商品の一覧・提案の資料。
Web・SNS
探して見つかる。ホームページ・ネットのお店・インスタ。
図1 食品メーカー・菓子店のデザインが使われる場所
この4つの場所を、ばらばらに考えるのではなく、ロゴと色と言い方でつなぐ。それが、品が増えても崩れないデザインの土台です。小さなお店のブランドの考え方は「小さなブランドの基本」にまとめています。
滋賀の菓子店・食品メーカーのロゴは、小さく刷って読めるか
食品メーカーや菓子店のロゴは、とても小さく使われることが多いものです。小さな個包装のシール、焼印、箱の側面、値札。のれんや看板のように大きく使う場所もありますが、ロゴの形を決めるときは、いちばん小さく使う場所で読めるかどうかを先に確かめます。

細い飾りは、小さくすると消える
菓子店のロゴでは、筆で書いたような文字や、細かい飾りのついた形が好まれることがあります。看板では美しく見えても、個包装のシールの大きさにすると、細いところがつぶれて読めなくなることがあります。線の太さをそろえる、飾りを1か所にしぼる、といった決め方をしておくと、大きくても小さくても同じ形に見えます。
1色で刷れる形を持っておく
ラベルや紙袋、スタンプなど、1色でしか刷れない場所もあります。色を何色も使ったロゴしか持っていないと、そのたびに形を崩して使うことになります。はじめから1色で刷れる形と、白い地・色の地に置いたときの形を用意しておくと、どこに置いても同じ会社に見えます。ロゴの作り方は「小さな会社のロゴの作り方」に、いまあるロゴを整える方法は「ロゴを整え直す」に書いています。

棚で選ばれる食品ラベルの型
売り場の棚には、似た品がたくさん並びます。お客さんが手に取るかどうかを決めるのは、ほんの数秒です。その数秒で、何の品か、どこの店のものか、どんな味か、いくらかが分かることが、ラベルの役目です。
ラベルの面を、決まった場所に分ける
品が増えても崩れないラベルにするには、ラベルの面を、いつも同じ場所に分けておきます。ロゴを置く場所、品名を置く場所、一言の特ちょうを置く場所、色で品を見分ける場所。品が変わっても、変えるのは品名と一言と色だけ。こうしておくと、棚に並んだときに、ラベルの並びそのものが会社の顔になります。
品ごとにばらばらのラベル
- 品ごとにロゴの位置や大きさがちがう
- 品名の書体が品ごとに変わる
- 色が多く、どの品がどれか見分けにくい
- 新しい品のたびに、いちから作っている
型で作ったラベル
- ロゴはいつも同じ位置・同じ大きさ
- 品名の書体と大きさをそろえる
- 品を見分ける色を1つずつ決めておく
- 新しい品は、品名と色を差し替えるだけ
図2 品ごとにばらばらのラベルと、型で作ったラベル
品を見分ける色は、決まりをつけて選ぶ
品ごとに色を変えると見分けやすくなりますが、思いつきで色を足していくと、棚の上がにぎやかになりすぎて、かえって会社の色が見えなくなります。味の系統で色を分ける(甘いもの・塩けのもの・季節の品)、季節で色を決める、といった決まりを1つ作っておくと、新しい品が出たときも迷わずに色を選べます。会社の色そのものは1つにしぼり、ロゴと一緒にどのラベルにも同じ場所に入れておきます。色の決め方は「お店の色の選び方」に書いています。
表示の決まりは、お客様側で確認
食品のラベルには、載せなければならない表示があります。表示の決まりはお客様側で確認していただき、それナル?では、その内容を、決まった場所に、読みやすい大きさと順番で組みます。表示の内容が変わったときに差し替えやすいよう、表示の欄はラベルの型の中で場所を決めておきます。
ラベルをお願いする前にそろえるもの
- 品の一覧(品名・内容量・売り場)
- 袋・箱・瓶の大きさ(実物があればいちばん確か)
- 貼る場所と、ラベルの大きさの上限
- 刷り方(印刷所に頼む・店のプリンターで刷る)
- ロゴのデータ(あれば)
- 載せなければならない表示の内容(お客様側で確認したもの)
店のプリンターで刷るか、印刷所に頼むか
作る量が少ない品や、季節で入れ替わる品は、店のプリンターでシールに刷る形が向いています。定番で量の多い品は、印刷所に頼んだほうが色が安定します。どちらで刷るかで、使える色の数や、細い線の太さが変わるので、データを作る前に決めておきます。店のプリンターで刷る型は、品名を自分たちで差し替えられる形にしてお渡しできます。印刷所へのデータの渡し方は「印刷所に渡すデータの基本」にまとめています。
贈りものの箱と掛け紙は、開けたときまで
菓子店の品は、贈りものやお土産として買われることが多いものです。滋賀でも、彦根や長浜、近江八幡のように人がよく訪れる町では、旅の帰りに買われた箱が、県の外の家で開けられます。そのとき、もらった人がお店のことを知る手がかりは、箱と掛け紙と、中に入っている1枚のしおりだけです。
箱の外は控えめに、中で伝える
贈りものの箱は、渡す人の気持ちを邪魔しないよう、外側は控えめにすることが多いと思います。ロゴは小さくても、いつもの位置に、いつもの色で。そのぶん、箱を開けたところに入れるしおりで、お店のこと、品のこと、日持ちや食べ方、そして注文の方法を伝えます。「おいしかったから自分でも買いたい」と思った人が、しおりからホームページやネットのお店にたどり着けるようにしておくと、1つの贈りものが次の注文につながります。
ネットのお店とホームページも、同じ顔で
しおりや紙袋から来た人が見るのは、ホームページやネットのお店です。そこで、箱と同じロゴ、同じ色、同じ品の写真が出てくると、「あの箱のお店だ」とすぐに分かります。品の写真は、ラベルや箱を貼った状態で、同じ背景と光で撮りそろえておくと、売り場でもWebでも使い回せます。撮り方は「スマホで撮る写真のコツ」にまとめています。
会社案内と取引先向けの資料
食品メーカーや菓子店にとって、取引先との商談は大事な場面です。道の駅、百貨店、スーパー、ホテル、ほかの店への卸。商談のあと、相手の会社の中で「どこの会社だったか」「どんな品があったか」を思い出してもらうのは、置いて帰った会社案内や資料です。

会社案内は、1冊を使い回せる形に
会社案内は、取引先にも、金融機関にも、採用の場面にも使えます。全部の場面に別々の資料を作るより、会社の考え方、作っている品、作っている場所と人、取引の窓口、という土台を1冊にまとめておき、場面ごとに足すページを差し替える形にすると、手間が減り、言い方もそろいます。会社案内の作り方は「会社案内のデザイン」にくわしく書いています。
- 会社の考え方何を大事に作っているか
- 品の一覧定番・季節・贈りもの
- 作る場所と人工場・厨房・つくり手の写真
- 取引の案内ロット・納期・窓口
- 連絡先担当者と問い合わせ先
図3 食品メーカーの会社案内の順番(見本。会社ごとに組み替えます)
品の一覧は、ラベルと同じ並びで
商談で渡す品の一覧は、売り場のラベルと同じ色と並びで作っておくと、相手が実物を見たときにすぐに結びつきます。品名、内容量、何に向いているか、写真を1枚。細かい条件は担当者が口で補えばよいので、一覧は見比べやすさを先にします。展示会や商談会に出るなら、ブースの見せ方も同じ色でそろえておきます。くわしくは「展示会ブースのデザイン」に書いています。
滋賀の食品メーカー・菓子店のデザインの費用
それナル?では、料金を先に全部出しています。食品メーカーや菓子店でよく頼まれるものをまとめました。ラベルやパッケージ、会社案内の冊子は料金表に無いので、品の数やページ数をうかがって見積ります(無料)。
| 頼むもの | 料金 | メモ |
|---|---|---|
| ロゴ | 49,800円〜 | 3案から1つ・名刺デザイン込み |
| ロゴの日本語版だけ | 29,800円〜 | いまある欧文のロゴに日本語を合わせる |
| ラベル・パッケージ | 内容をうかがって見積り(無料) | 品名を差し替えられる型の形にもできます |
| 会社案内 | 内容をうかがって見積り(無料) | ページ数と使う場面をうかがいます |
| 社内資料・商談の資料 | 1時間5,000円 | 延長30分2,500円・型(テンプレート)29,800円〜 |
| チラシ片面A4/両面 | 19,800円〜/29,800円〜 | 催事・新商品のお知らせなど・印刷代は別 |
| 名刺 | 14,800円〜 | 両面 |
金額が上がるのは、直しが決めた回数を超えたとき(1回5,000円〜)、ページや枚数が増えたとき、急ぎのときの3つだけです。上がる前に必ずお伝えします。印刷代、撮影は含まれていません。
滋賀で食品のラベル・会社案内を頼むなら:それナル?(木下スタジオ)の進め方
それナル?は、滋賀の木下スタジオ(木下貴博)が運営している、小さく頼める窓口です。彦根・長浜・近江八幡・大津など滋賀県内を中心に、京都・大阪・名古屋や全国からもオンラインで受けています。
- 窓口は1人。聞き取りから納品まで同じ人が受けます
- 値段を先に出します。印刷代など、含まれないものも先にお伝えします
- 作ったデータはお渡しします。ラベルの型は、新しい品が出たときに自分たちで差し替えられます
ラベル1種類からでも、ロゴ・ラベル・会社案内をまとめてでも相談できます。まとめて頼むと、言い方と色がそろいます。打ち合わせは基本オンラインなので、仕込みや製造の合間にも進められます。必要なときだけ伺います。返事は24時間以内です(土日祝は翌営業日)。窓口はロゴ・名刺のページ、社内資料のページ、チラシ・ポスターのページにまとめています。
食品表示の内容も見てもらえますか?
食品のラベルに載せる表示には決まりがあります。表示の決まりはお客様側で確認していただき、それナル?では、その内容を読みやすい大きさと順番で、ラベルの決まった場所に組みます。
いまあるラベルを生かして整えることはできますか?
できます。いまのラベルを全部並べて、残すところと、そろえるところを分けるところから始めます。ロゴも、いまの形を生かして整えることができます。
ラベルを店のプリンターで刷りたいです。
お使いのシール用紙の大きさに合わせて、品名などを差し替えられる型にしてお渡しできます。用紙の品番や大きさと、プリンターの種類を先に教えてください。
会社案内はどのくらいのページ数がいいですか?
使う場面によって変わります。商談で置いて帰るなら少ないページで見比べやすく、採用でも使うなら会社の考え方や人のページを足す、という決め方をします。ページ数と使う場面をうかがって見積ります(無料)。


